G-up presents Vol.1『金魚鉢の中で』＠シアターVアカサカ

作・演出　ほさかよう
伊達暁（阿佐ヶ谷スパイダース）　武藤晃子（TEAM発砲BZIN）　中坪由起子　有川マコト（絶対王様）　林真也　ますもとたくや（スペクタクルガーデン）　広澤草

【ストーリー】
ホラーサイトで集まった若者達がチャットのノリで強盗実行し誤って人を殺してしまうものの、その軽いノリのままグループの中の一人が持つクルーザーで隠れているところから話が始まり、とあるホラー映画の展開を同じように一人ずつ殺されていく…

今回は伊達暁が出るってだけでチケットを取った．武藤晃子って武藤陶子から名前変えたの？TEAM発砲BZINで武藤っていったら一人しか思い浮かばないのに名前が違うから知らない人だと思ってた．好きな女優なので思わぬ儲けものだった．
伊達さんは淡々と切れる役をやらせるとはまりすぎてすごく怖い．今回もやっぱりそんな役だった．かるーいノリで始まった冒頭ですら彼が拳銃を持つといきなり撃ちそうで、周りは笑ってるというのに一人緊張してしまった．怖いからというよりは銃の音がいつなるかと冷や冷やして心臓に悪い．とにかく芝居の中の銃の音がめちゃくちゃ苦手なんだー．あのレミゼですらバルジャンが撃つ鉄砲やガブローシュが撃たれる鉄砲の音に毎回ビクッとしてたくらいあの音が苦手．だからお願いだから無防備に人に拳銃を向けないでくれー．思ったとおり終盤の拳銃シーンでは音が鳴る度に条件反射のようにビクッと体が揺れてしまった．
照明や音などを効果的に使って恐怖心を煽る演出が施されていた．追い詰められた人間がその恐怖心によって自滅していく様子や意外な人間関係など割と良く出来た脚本だったし役者も上手い人が揃っていて見ごたえはあった．もう少し先が読めない展開だともっと楽しめたかなあ．凝った脚本ではあったけど全部先読みできたのが物足りなかった．