フリーダ

フリーダ DTS特別版 [DVD]

フリーダ・カーロの自伝的映画です．いかにも南国といった色使いの絵は興味がないというよりはむしろ苦手としていたので、彼女自身についても何も知らなかった．
そんなわけでこの映画の入ったRAMもしばらく手付かずで放置しておいたとうのに、ちょっとだけと思って見始めたら、あまりに波乱万丈な人生に途中でやめられず、そのまま最後まで見切ってしまった．映画では18歳の交通事故で大怪我を負うまでは元気一杯な女の子として描かれてたけど、実際のフリーダは6歳の頃から小児麻痺で苦しんでいたらしい．常人の倍以上の身体的な苦痛に苦しむだけでなく、夫であるディエゴ・リベラとの間の愛憎といった精神的な苦しみも負う中で、その状況をごまかすことなくまっすぐな強い目で捉えて描いたのが彼女のあの独特の絵だ．
一人の女性として、一人の芸術家として、あそこまで強く自分であり続けた存在に圧倒される映画だった．
あ、あとさすが2002年アカデミーのメイクアップ賞をとっただけあって、フリーダのトレードマークでもあるつながった眉毛がそっくりそのまま再現されてました．植毛？って思うくらい自然だった．

偶然19日の迷宮美術館でフリーダ・カーロが特集されていた．彼女の人生を知ってから見る絵は好きとか嫌いとかいった個人的な感情を突き抜けてくる．