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そそくさとお昼休みに買ってきた.お目当てはもちろん山本耕史藤原竜也の対談です.
DVDが出ても三谷さんしか買わないって(三谷さんは問答無用に買うのね…)、藤原君、現実がわかってないな.んなもん買う人一杯いるに決まってるじゃん.
DVDか、くそう、さすがに思いつかなかった.雑誌対談をまとめた本じゃなくてDVDを出すって企画、けっこういけるんじゃない?あんまり聞いたことないし、芝居のDVDみたいに注文生産でもいいし、本気で考えてくれないかな〜.続きの飲みの映像が特典で入ってたりなんかしたら1万円だろうが買いますよ.


藤原君の演技論ってのは、山本君じゃないけれど「えらいねえ」「若いのに立派ねえ」って思わずおばちゃん褒めちゃうぞって気持ちになる真面目なものです.テレビでも活字でもいつも真摯な態度で答えてくれるので演じるということについて常に体当たりというのも伝わってくる.そんな藤原君のおそらく彼なりに本気の質問だと思われる「演技の参考は?」という質問に「ドラゴンボール」と答える山本君に雑誌を落としそうになった.
そろそろ29歳になる、しかも演技が上手いと言われる役者が言うことか!面白いと思う前にびっくりだ.多分これ山本君の本気の答えだ.本気で「ドラゴンボールドラえもんが俺のお手本だぜ」って思ってる.それで出てくるのがあの演技か.そりゃ驚くわ.


舞台での2人は天才肌の藤原君に技巧の山本君といった印象だけれども、話を聞くとアプローチはまったく逆なんだね.藤原君の方が感情を裏づけするような論理やテクニックにこだわりがあって、山本君は多分感じたままで細かいことはうっちゃっておけちゃうんだろうな.それはストレートメインの藤原君とミュージカルにこだわりを持つ山本君の違いもあるかもしれない.藤原君は自分が作り上げた人物像で人を感動させるタイプの芝居が多いし、特にその傾向が強いのかもしれない.ミュージカルって話は凡庸でも楽曲が素晴らしければ、それだけで感動って出来ちゃうのよね.歌の力っていうのかな.山本君は台詞も歌も変わらないと言ってるけれど、見てるほうにしたら明らかに違うもの.内容はたいしたことがなくても素晴らしいメロディーを素晴らしい歌唱力で歌ってくれたら感動するでしょう.それは台詞と歌の大きな違いだと思う.


なーんて真面目に考えたところで、しょせん2人がノリノリで喋ってるのはドラゴンボールだし.
「あの豚変身できるよ」
「それはオイシイですかね」
なんだそれ.


最後のページも山本君を覗きこむ藤原君の写真が可愛い.
「もう30じゃないですか!」って“くんづけ”やめて「耕ジイと呼ばせていただきます.ジイは爺やのジイね」って軽く言われちゃってる山本君だけど、2人で並んでも見た目の年齢差って感じない.2人ともどちらかというと女顔の童顔だしね.対談中の写真は大笑いしてる顔がいっぱい.楽しそうでいいね