土方歳三 最期の一日

続編はラスト30分だけ見返しただけで、まだ最初の方は1度しか見ていない.
でもいろんな場面がふとした時に脳裏に浮かんできて、本当に土方が死んでしまったんだなーって遠い目になってしまう.
陸軍奉行並になったとしても、最後の最後には新選組土方歳三に戻ったんだよね.
今『流山』と『愛しき友よ』を見た.そしてこの近藤を失って1年もの間どんな喪失感を土方が感じていたかを思うとたまらなくなった.
続編にいた土方はこの後1年もただひたすら近藤の汚名をはらすために頑張ってたんだもんね.


本編中は土方を演じる山本耕史として見ていたのだけれど、続編は山本君の普段の顔では全然なかった.
撮影中に「早く死にたかった」という山本君の気持ちがドラマ中の土方とリンクして、最後は「生きよう」と思っているはずなのに榎本への言葉は別れの言葉にしか思えないあたりに、潜在意識の中でやはり死に向かってたのかなと想像したりした.
実際の近藤と土方がどうだったのか、土方は何を思って死んでいったのか、それはわからない.でもこのドラマの中では、近藤は死ぬ間際だというのに「とし…これからどうする?」って土方との未来を見据える言葉を残していった.そして、かっちゃん大好きな土方が最期に見たのはそんな「これから何をしようか」って思ってる近藤の顔だった.そりゃあ嬉しくないわけがない.あんな素直な笑顔がこぼれるはずだよ.
生きよう、未来にかけようと思った途端の死だから、無念じゃないはずはない.でもかっちゃんの顔を見た途端、そんな無念さも吹っ飛んで、あの白い光のもとで2人でこれからの野望や理想を楽しく語らっているんじゃないかと、そんな気持ちになった.
残された者は辛いだろう.島田の涙は私の涙でもあった.でも2人はきっと幸せなんだろう.