若冲と江戸絵画展@東京国立博物館

9時15分上野駅待ち合わせだというのに目が覚めたのが8時45分.文字通り飛び起きました.30分以上待たせてごめん>ayaちゃん


混雑を見越しての開場入場を目指したのに私のせいで予定より全然遅れての入場となってしまい、案の定人垣から覗くかたちでの鑑賞となりました.
今回『鳥獣花木図屏風』という目玉があったものの、若冲だけを取り出せば以前の京都国立博物館若冲展のほうがはるかに見ごたえがあった.
そのかわりガラス無しで展示してある琳派の屏風群が良かった.プライス氏の発案だというこの展示方法は、防犯&保護上の問題が多々あるとは思うけれど今後もぜひ実現してほしい.
ガラスを通さずに見る花鳥図掛け軸(酒井抱一筆)がこれほどまでに穏やかな空間を作り出すとは!
光の強弱によって金箔がこれほど表情を変えるとは!
ほの暗いろうそくのような黄色い光の金箔は、ぺカーッと白い光が当たった時とはまるで別ものだった.渋くてなんとも落ち着いた色調になる.金屏風に対する意識が変わったわ.
酒井抱一の『佐野渡図屏風』では照明の妙によりの金箔に浮いた雪が光によってまさに浮かび上がってくる様子が楽しめた.
鶴の絵に目をひくものが多かった.
鈴木其一の『群鶴図屏風』id:jakuchu:20060701#p1は大胆な構図が気に入った.と思ったら、これ光琳の模写だったのね.
若冲の『群鶴図』id:jakuchu:20060518#p1はしばらく見入ってしまった作品.
そして今回あらためて曽我蕭白の異質さに打たれた次第.京博の曽我蕭白展に行っておくべきだったなー.もう二度とあんな展覧会はなさそう.