白虎隊 前編後編

ようやく見た.こんなに時間がかかったのは録画したものの見るのを迷ったドラマだったからだ.史実だから当然白虎隊の行く末も知ってるわけで、正月早々哀しくやるせない話を見て暗くなりたくなかった.昔は良くわからなかった戊辰戦争会津の立場も新選組!を見たり実際に会津を訪問したおかげ多少は詳しくなり、だからこそ少年達が若い命を散らさなければならなかったその状況を見ることにドラマとはいえ躊躇してしまった.だってどう転んでも辛い話だもの.
決心をしていざ見てみると1話2話があっという間だった.当時の政治情勢や勢力図などを簡単に盛り込みつつも母と息子の関係が中核をなしていたので、家族のドラマとしても見ることができた.まったく対照的に峰冶と儀三郎の母子関係を描きつつも、どちらも母を思う心と息子を思う心に違いはなかった.もはや母親側の目線でしか見ることができないので、息子の出陣を笑顔で見送るのがどれほど辛いか、その気持ちを想像するだけで涙が….峰冶が生還して初めて抱きしめることのできた母はそれでも幸せだったと思う.あれだけ生きて帰って来いと願った儀三郎の死に毅然としてた母上様はすごいな.灯篭に向かい子守唄を歌うシーンがたまらんかったです.