ドラマ・リーディング『不器用な人々』@PARCO劇場

作・演出 チャン・ジン
松重豊 池田成志 小須田康人 内田慈

e+からのメールで知り、思わぬ安さと出演陣に惹かれて衝動買いしたチケット.やー、行って良かった.謳い文句通りの“ハート・ウォーミングなシチュエーション・コメディ”で、ほんわか暖かい気持ちになる作品だった.時期が時期なら副題に「クリスマスの贈り物」ってつけられそうな、そんな作品.
メインは松重さんと内田慈.成志さんと小須田さんがなんとも贅沢な使われ方してて.成志さんはまだ飛び道具的においしいとこ持ってったけど、小須田さんはほぼ最初しか台詞がない!!でも韓国ドラマ吹き替えをノリノリでやってて楽しそうだった.成志さんはずるい.何言ってもおかしいんだもん.
25歳一人暮らしの女性教師と彼女の家に忍び込んだ泥棒が、次々に起こる珍事件の中で心通わす物語.テンポの良い台詞にどんどん2人に愛着が沸いてきて、終わったあとのその後の2人がとても見たくなった.ほんのたまーにリズムが切れちゃうとこがあったのが気になったけど、それは韓国語->日本語の問題なのかな.ほぼ全編がとてもテンポ良く進んでいくから余計に気になった.
今回はリーディングということで、ところどころ動きはあったものの基本的にテーブルに座って台本を読む形だったので、次回はちゃんとした芝居として見てみたい.2人いればほぼ出来てしまう芝居なので、ラブレターみたいにいろんな組み合わせやっても面白いと思う.PARCOなだけにそういう企画があってもいいのでは?
最後は客席が見ていた作者のチャン・ジン氏も舞台にあがってのカーテンコール.暖かい拍手で一杯の会場だった.