NYLON100℃『神様とその他の変種』@本多劇場

簡単感想.
とても優しい話だった.ケラさんがこういうの書いてくるとはってちょっと驚いた.ギリギリのラインでそのギリギリを突破しないのが今までと違うなって.本当に優しい部分と、自分を守るための偽善と、無責任な無関心と、そんな中をいったりきたりする人間関係がうまいったらない.画一的でない人間描写が押し付けがましくなくて良い.何が解決したのかよくわからないまま終わってしまったけど、なんだか再スタートの気持ち良さが残ったラストだった.無駄な登場人物、というか無駄なかかわり方が一切ないのが凄い.この人がこうするからこうなるっていう必然が自然に流れていて、かつ観客の頭に謎を残しつつ展開していく構成の上手さもあって、1幕2幕とも目が離せなかった.
カーテンコール、拍手はしたいものの出てくるキャスト陣がもれなく寒そうに震えてるのでなんだか申し訳なくなってしまった.