国宝 鑑真和上展

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2009toku/ganjin/ganjin_index.html

思ったよりたくさんの仏像が見れたのが収穫.
第1展示室には国宝の四天王が梵天・帝釈を囲むように展示してあった.木造と乾漆を併用した比較的動きのシンプルな像.
鑑真和上坐像は照明が暗かったため細部までは良く見えず.以前の東博のほうがまつげまでちゃんと見えた.遠くからかすかに浮かび上がる坐像は本当に生きてるみたいだった.
金亀舎利塔は複製じゃなかったのかな.スッポンのような亀が舎利をのっけてます.鑑真の渡航の様子を綴った東征伝絵巻を楽しく見た.内容は大変なものだけど描写がなかなかキュートなので見入ってしまった.
毎度のことながら絵はよくわからん.時間が経って色彩が暗くなってしまってるものも多いのが残念.
仏像第2群の中には有名な唐招提寺のトルソもあり.前に見たときはどてっとした胴体にしか見えなくて何がそんなに魅力的なのかわからなかったのが、今回はハッとするくらい美しく写った.特に横から見た腰あたりのラインが美しい.全体的に腿の重量感を感じる仏像が多い.時代のせいなのかそれとも鑑真と共に渡ってきた仏師の特徴なのかどっちなんだろう.
清涼寺式の釈迦如来像もあり.当時なぜこの如来が人気があったのかいまいち理解できない.
最後のほうには今回の修復の様子を映した写真が時間軸で展示してあった.早く本来のお堂で巨大三尊にお会いしたいものです.

まだまだ時間はあったけど小雨模様だし早めに帰ろうということで岐路につく.雨さえ降ってなかったら興福寺くらい散策したかったなー