薔薇とサムライ@赤坂ACTシアター 東京千秋楽


恒例おせんべいもらってきました.最後はオールスタンディングで五右衛門ロックといい湯だな.いい湯だなはキャストがワンフレーズずつ歌ってました.
細かくは後ほどで.
今日は反町隆史がいました.

感想追加。

2度目の観劇は東京千秋楽。一緒に見たMIHOっちとともに、今回は天海さんを見せる芝居だなーということで意見の一致を見る。
「仲間」という観点で見ると、今回はヒロインが強すぎて仲間意識が持てないのよね。最後に一応5人(3&2ではあるけど)残るものの、仲間として見るには全然弱い。五右衛門とアンヌの口上はとーっても素敵でかっけーってなるけど、みんなが同じベクトル向いた快感は前回のほうが断然あった。芝居後の解放感と達成感みたいなのを前回のほうが感じるのはそこが大きいなと。
盛り上がるシーンとそうでないシーンのギャップも結構あって、私もMIHOっちも静かなシーンでは思わず眠気に襲われてしまった。もったいなっ!
今回は前回よりもずっとずっと歌で芝居を進めるシーンが多くて、意味のある歌詞をもった歌が続いたからよりミュージカル色が強い作品になってた。前回はノリと勢いで歌い倒す曲も多かったからシンプルなロックパワーと泣きのメロディーで圧倒されたけど、今回はもう少し洒落たメロディーラインとストーリーを動かす歌詞で、良く言えばより洗練された作品になっていて、そこがおとなしく感じてしまったところでもあった。わたし、やっぱりベートーベンが好きだもん。
あと今回脚本的にアンヌと五右衛門の間にほのかでもいいから恋愛感情があることになってんのか、それともあくまで同士という立ち位置なのか、そこんとこがわかんなかったなー。五右衛門の台詞のはしばしに色恋を連想させる言葉があるにはあるけど、あくまで100%冗談なのか、そこに10%くらいの真実は潜んでるのか、二人があんなだから全然わかんなかったわ。ま、話的にはどっちでもいいんだけど、それだと五右衛門がどういう人なのかわかりにくいなーって思った。前回は五右衛門が翻弄されるところもあったんだけど、今回は徹頭徹尾ヘルプ役に徹してて、あんまり困ることもなく終始カッコヨイ人だったもんね。そこが物足りない理由の1つかな。
とはいえ、天海さんがひたすらかっこよいことには変わりなく、こんだけかっこつけの啖呵が似合う人も珍しい。唯一立ち回りだけはちょっと苦手のようで、こういう人だから颯爽とくるくるやっちゃうのかと思いきや意外とのんびり。そんなところもむしろキュートに映るくらいに美しくかっこよいのです。あとジョニデ風海賊、オスカル様、ジャンヌダルクとあきらかなコスプレ衣装をすばらしく着こなしているのもさすが。
ここ数週間でのシャルル王子の馴染みっぷりときたら。3月に見た時も十分オトボケだったけど、回数を経て更にグレードアップ。純粋培養な天然さと生真面目さが出ていてとても可愛らしい。
じゅんさん、聖子さん、粟根さん、今回3人ともすごく良い役でうれしい。このお三方がすばらしく演じるのはわかっているので、問題はどういう役柄かだけなの。じゅんさんはところどころ暴走気味で板上の役者(特にみはるさん)が笑ってましたよ。粟根さんはいつものごとくとことん無表情でしたが。
これからの大阪公演でどんな風に変わるのかな。最近の新感線は東京⇒大阪なことが多くて、東京組としてはさびしいです。