課外授業ようこそ先輩 松尾スズキ

松尾さんがちゃんと先生出来るのかしらって全然関係のない私のほうがドキドキしながら画面を見守っちゃいました.
【大人について考える】というテーマがあれほど子供達にピンとこないものなのかということに松尾さん同様驚いた.
「思ったより全然子供」という松尾さんの感想にもあるように、小学6年生というのはあんなにも子供子供した存在だったんだ.あんなに大人が遠いんだ.
人間誰もが成長しいつかは大人になるものだけれど、彼らにはその実感がないとどころかむしろ自分たちには無関係の事象ぐらいに思ってたようにみえた.私も小学生の時はそんなものだったんだろうなあ.
テーマだけでなく松尾さんの語り口や語彙などからして中学3年生とか高校生くらいの、もうそろそろ大人が見えてくる世代のほうが面白い反応が返ってきたと思う.ただ今回の授業が普段思っても見なかった大人の世界を意識するきっかけとなっていたのも確かで、それを思うと小学生だからこその意味もあるってものか.

クライマーズハイ

日航機事故を扱ったドラマです.『墜落遺体』という本を読んでからこの事故に関することは見過ごせなくなってしまった.群馬の地方新聞社の記者である主役を佐藤浩一、その他堅実な役者を揃えたドラマで真面目な姿勢がうかがえた.
前半を見る限り、日航機事故そのものではなく、記者が抱える個人的な事情や新聞社の内情など、それまで澱のように溜まっていた問題が日航機事故を契機に一気に噴き出してくる様子を描いたものという印象だった.
後半はどういう展開になるのでしょう.


『墜落遺体』は遺体の身元調査の責任者だった方が書かれた本です.
目を覆うような描写もたくさんあるけれど、事故の現実が伝わる貴重な一冊です.
墜落遺体 御巣鷹山の日航機123便 (講談社+α文庫)