風邪!?

PARCO劇場へ『人間風車』を見に行く.6列目センターと大変見やすい席だったのに、途中から関節が痛くてそっちに意識が行きそうになって大変だった.昨日から喉が痛かったけど、とうとう熱が出たか?

再演を知る前にPARCO初演版のビデオを何回も見てしまったので、どうしてもその先入観を捨てて見ることは不可能.特に阿倍サダオ演じるサムのインパクトは凄くて、当然サダヲちゃんがやってるから可愛いサムになってて、で、「サム=可愛い」の図式が頭の中で出来上がってしまってたから、河原さんのサムに馴染めなかった.そりゃ、そうだ.河原さんのサムが可愛いわけがない.全然違うという点で再演の意味はあったのかもしれないけど、前回に比べ役者が地味だった分全体を見てもやっぱり地味さが漂うのは否めない.衣装は断然こっちのほうがレベルアップされて華やかだったけど.入江さんの作家は明らかに生瀬さんの作家とは解釈が違ってた.入江さんの持ってる雰囲気に合わせたのか最後までオドオドした喋り方だった.生瀬さんの作家はダメ人間なくせに自分がダメな奴だとはこれっぽちも思ってなさそうだけど、入江さんの作家は常に後ろめたさを抱えているように思えた.永作博美斉藤由貴とそんなに印象変わらなかったけど、とりあえず細くて可愛かった.

楽しい観劇……になるはずが、どうにも体調の悪さが気になってしまい肝心の最後に集中できなかったのが残念.終演後に近くの薬局で葛根湯を買い、東急上のうどん屋で軽く食べる.食欲だけは減退しない丈夫な身体だ.家に帰ってみたらやはり多少熱があった.明日は久しぶりに一等を奮発した歌舞伎だから絶対にチケット無駄にしたくないんだけどねえ.