倉森Victoryプロデュース『倉森物語』@本多劇場

オクイシュージ/久ヶ沢徹(サラ・プロジェクト)久保田浩(遊気舎)/高木尚三/福田転球(転球劇場)四條久美子(ペテカン)/平田敦子大政知己/佐藤貴史/久米淳子/秋元一典/松村秀憲/倉森勝利

e+の得チケで急遽チケット入手しての初サモアリです.途中休憩ありの3時間あまり、全編ゆるゆるの芝居で最初は呆れたけど後半はあまりのことに笑えてきた.前半のおとぎ話風味付けをしたものより後半の闇の怪獣組織風の方が楽しめた.

前半はこのノリについていけなかったことと、真後ろに笑わにゃ損とばかりにどんな些細なことにでも地声で笑う女の子がいたので気がそがれて落ち着いて見られなかった.かつ、なにやらドタバタやってる割に空気が薄くて眠くなるしで、いくらゆるいのが持ち味とはいえこれはどうかと思った.

が、後半は盛り返してきてかなり楽しめた.珍奇な被り物が違和感なくはまってるし、怪人ダリダランなんてまさにこの芝居にぴったりのネーミングじゃないか.コブラの被り物に片腕コブラというヒーローにあるまじき外見のオクイシュージがやたらかっこよい.久保田浩もカボチャパンツの王子様よりイカのお化けみたいなダリダランのほうが断然おもしろかった.福田転球はちょっともったいなかったかな.小松さんが見にきてたけど、今度は小松さんの出てるサモアリが見てみたい.とりあえずオクイシュージは素敵だったので、次の舞台もチェックしなくては.

以下当時の日記より
e+の得チケで2000円.当日引き換えだったので最後列も覚悟してたけど端とはいえそんなに後ろじゃなかったのでまさに得した気分.サモ・アリナンズは一度だけ映像で見て、あまりの緩さに笑ってしまったけど、今回もこれでもかというくらいユルかった.途中思わず寝たくらいだらーんとした芝居だった.いや、おもしろかったけど.久保田浩と転球氏を見に行ったはずが、オクイシュージ氏にもってかれた.コブラの被り物に片腕が蛇、へんてこメークなのになんでかっこよく見えるのかしら.不思議だ.