新感線G.T.B.W『花の紅天狗』@ル テアトル銀座

作:中島かずき 演出:いのうえひでのり
木野花 高橋由美子 池田成志 森奈みはる 川原和久 川崎悦子 粟根まこと 逆木圭一郎 右近健一 インディー高橋 礒野慎吾 保坂エマ 川原正嗣 前田悟

どうしてももう一度見たくてチケットを入手.前回より随分前のほうで見たせいか、役者の表情や細かい演技がわかって感動倍増.前回は筋を追ったりネタを拾ったりと忙しかったが、今回じっくり集中できたせいか、こんなバカ芝居にやけに感動してしまった.だってさあ、舞台にかける情熱ってのがひしひしと伝わってくるんだもん.登場人物たちの紅天狗にかける思いと、この芝居をこれだけ熱演している役者達の思いがリンクして見えてきて、最後の「亀は歩き出す〜♪」の歌で泣きそうになった.自分でも「なんでこの芝居で涙目になってるんだ」って呆れたけど、なんというか清々しい気分になるんだなあ.ああ、この芝居大好きだ!


1回目にうつらうつらしてしまった劇中劇も、回を追うにつれて気が入ってきたのか前回とはまったく違う印象を受けた.アマデウスが刺し違えて死んでしまう場面やモーツァルトアマデウスの意思を継ぐ覚悟を決めるところなど、『紅天狗』の話を超えて純粋にこの物語に入り込んでしまった.これちゃんとした作品にまとめたら東宝ロングランも狙えると思うんだけどなあ.もったいない.


さすが新感線と言うべきか、この時期にやはり新ネタが追加されてた.