第10話『いよいよ浪士組』

とりあえず、松平様すてき〜.なぁんてまあ姑息で可愛いんでしょ.藤木孝氏ってユーリンタウンの特番で歌って踊ってるのを見たあのお方じゃないですか.あのインタビューの様子からしてきっとこの松平様を嬉々として演じてるに違いない.貴婦人卒倒ぶりも笑ったけど、深夜の会合でいきなり「はい、永倉君」「はい、左乃助」といきなり学級委員のように応えてる調子の良さが可愛いじゃないの.
でもって、そんな松平様の尻拭いをため息混じりに務める伊原@佐々木が渋い!かっこいい!
今回はこの2人と沖田が良かった.藤原君の沖田、こちらもいちいち可愛くてもうたまらん.あんないたいけな子をいじめちゃいかんよ.「お前ここで泣いたら台無しだからな」って土方の台詞にぐっと涙をこらえるシーンは、山本君も藤原君もいい顔してた.山本君、この後近藤に対して言う「総司は俺が責任を持ってあずかる」って台詞のときはまったく違う表情作ってたね.これも良かった.ってか、かっこいいよ、君!
ようやく本格的に登場した白井@清河、怪しい雰囲気がぷんぷん漂ってていい感じ.この時から佐々木とはそりが合ってない.山南さんはなんであんなに清河に心酔してるんだろう.なんだか既に微妙に山南さんが浮いてる雰囲気がしていたたまれない.ああ、山南さん…

生瀬さん、見てるだけでおかしい.原田は食いしん坊に守銭奴という属性が追加されました.

相変わらず誰よりも強いおみつさん.怒りの理由がこれまた凄い.てっきいり総司のことで怒ってるのかと思いきや「なんで連れてってくれないの!」って、あーた、そりゃ山南さんじゃなくてもあきれますって.いや、凄いなあ.相変わらず鋭く突っ込み入れる土方には笑った.

さて、ストーリーはというと、「なんだかよくわからなかった」という永倉の台詞どおり確かになんだかよくわからない浪士組だった.こんなにワタワタしてる組織なんて土方じゃなくても普通不安になるでしょ.ここの人達はなんとまあ素朴な人達なんでしょうね.少しは疑うということも覚えたほうがいいんじゃないっすかね.

土方がいきなり「近藤さん」という呼称を使っていた.いつの間に!?なんか微妙に距離が出来たみたいで寂しいなあ.もう単なる幼馴染みの2人ってわけにはいかなくなってきてるのかしらね.それでも近藤は土方には一緒に行くかどうか聞かないのね.「決めたのか?」「決めた」って言葉だけでわかりあっちゃうってことか.相変わらず主役の近藤の感想がない.戦隊物なら赤じゃなくて青に憧れる傾向があるせいか、こういうまっすぐな主人公はひっかかるとこがなくてねえ.それでも、その後の結末を知ってるせいで、近藤の「花見はまた来年」という台詞や、沖田の「楽しみですね」や土方の「向こうじゃ何が待ってるんだろうな」って台詞がが哀しく響いた.京都に行くなよ〜って今の仲間達を見てるとどうしても思わずにはいられない.