歌舞伎座夜の部 

面倒で1幕目はパスしちゃった.真山青果の元禄忠臣蔵から『大石最後の日』.幸四郎主演だし、真山青果ってことはきっちりした芝居だろうから疲れた頭には辛そうだったんだもん.ということで、2幕目『達陀』から観劇.南座の時は抗いがたい眠気に襲われて夢うつつに見てしまった演目なだけに今回気合入れて望んでみた.菊五郎さん始め、團蔵さん、松助さんなど劇団お馴染みの皆さんまで踊りに踊ってます!ダンッと踏み込む音が響いてそりゃもうかっこいいったらない.でもって、菊ちゃんの青衣の女人がそりゃもう綺麗なんだ.桜と紅葉に囲まれて幻想的だったわ.最後だけ研祐君が登場.一人小さいからいやでも目が行っちゃった.袈裟姿&坊主頭の群舞が迫力たっぷり.60過ぎてこれだけ動けるってすごいよ.

最後は『義経千本桜』から仁左衛門丈のいがみの権太.団十郎さんの権太とは印象が随分違う.上方言葉を話す仁左さんってば可愛いんだもん.木の実では本当に子煩悩な父親で、だからこそ最後に妻と子供を犠牲に出すシーンでの権太の犠牲と忠義の大きさが浮き立つというもの.秀太郎さんも相変わらずいい.愛之助が綺麗でこれまた良い.