第11話『母上行ってきます』

昨日の大河の感想です.うー、さすがに進展ののろさにイライラしてきた.まだ京都に行かんのか!ふで流に言えば「まだいるか!まだいるか!」ですよ.
今日は試衛館メンバーの身辺整理の回とでもいいましょうか.それぞれがそれなりに見せ場があるのは三谷さんらしくていいんだけど、そのせいで話の展開が犠牲になってしまってる.本来感動場面であるべきふでと近藤勇の和解も「まーだやるのか…」って気分で感動半減.一つ一つのシーンを取り出せばどれもおもしろくて取り立てて不満はないのに、45分という枠でつなげるとなんとも冗長でテンポが悪い.もっとこうサクサクッと進まないものかしらねえ.この間の山南さんの手紙が随分前のことのように思えてきたよ.あとね、なぜかこのドラマってアップが多いよね.あんまりドラマ通でないので他のもこんなものかもしれないけど、やたらと役者のアップが多いのにびっくりする.舞台だと自分の目カメラで好きな時に好きなところをフォーカスできるから、こうアップばかり多いと全体像も見たいなあって思っちゃう.
さて、苦言はここまで.
前回の松平様、前々回の勝ほどインパクトのあるキャラは今回はいませんでした.近藤のエピソードではふでとの和解より弟思いのお兄ちゃんのほうが残ったなあ.既に師範でもある近藤に向かって「気をつけて」ってつい言っちゃうあたり、いつまでたっても可愛い弟なんだろうね.そんな兄の思いに「自分が虎徹にする」と応える近藤も良かった.

近藤と同じく土方も姉や兄との関係が優しく描かれてて良かった.のぶさんにとってはいつまでたっても「この子」な土方が可愛い.そりゃ、照れて寝そべっちゃうのを見れば「この子」
呼ばわりされてもしょうがないでしょ.お琴さんのことといい土方はのぶさんには絶対頭があがらなそうだ.兄を何気に気づかう様子も良かったな.っていうか、この時の山本君の顔が思わず巻き戻したくなるほど綺麗だった.満足.源さんの姪っこ達を優しそうな笑顔でニコニコ眺めてたのは意外だった.土方、子供苦手っぽく見えたのに、あの様子じゃ可愛くてしょうがないって感じだったよね.

捨介のうざったさはこのまま突っ走っていくんでしょうか.もうあきらめた.「勝手に触るな」ってスコーンと頭をはたく土方には笑った.こんなとこでも手がはやい.さすがだ.

で、お琴さんですが、どの顔さげて「会ってくれないんですか」と詰め寄ることができるんだ.あんたの兄さんが前回したことをもう忘れたか.喜んで会ってくれると思うほうがどうかしてると思うのですが、お琴さんの中ではあれは無かったことになってるのんでしょうか?なぞー、なぞすぎる.でも近藤香取君のまったくやる気なさそうな対応はツボだった.自分から顔差し出すあたり相当慣れてるとみた.きっと初回以降何度も土方の尻拭いで殴られてきたんでしょう.不憫や.

伊藤甲子太郎、せこっ!美声で色男なだけによりせこさが際立ちます.

山南さんはますます浮いていってませんか.清河に邪魔者扱いされてそそくさ帰っていく姿が哀愁を誘ってた.

原田、沖田、藤堂の居酒屋シーンはほのぼの可愛い.何気に寂しげだった原田にお仲間が出来てよかった.それにしても藤原君、口から物飛ばしすぎ!なんというか振り切ってる感じがして好きだわ.

桂が珍しく嫌味でも場の空気が読めないでもなく、普通に近藤のことを語っているのが意外だった.これがどうして1話のような関係になってしまうのか、そこんとこ早く早く!もう待てないよ!

予告を見る限り来週は京へ出発するところで終わりそうで、まだまだお江戸話が続くらしい.芹沢鴨が絡んできそうだから少しは話が動くかな?