天童荒太『孤独の歌声』

孤独の歌声 (新潮文庫)

孤独の歌声 (新潮文庫)

これ誰が買ったんだろう.LIBROのブックカバーってことは自分か?全く記憶にない…
天童荒太、名前だけはよく聞くもののどんなタイプの話を描いてるのか全然知らなかったから、いきなり殺人事件で幕が開いてびっくり.この人ミステリー作家なの?
他の作品を知らないからこの本だけで作風を断定しちゃいけないかもしれないけど、基本的に悪い人を描かない人なんだろうか.「孤独」というタイトルがついているように、孤独を抱えた登場人物ばかりが出てくる.その孤独の描写が独り善がりだったり押し付けがましかったりしないから、読んでる方はキャラクターの孤独に共感はできなくても納得はできる.ただ犯人の描写がもう少しくどくても良かった.