山本耕史 in 『snob』

山本君が18Pも載ってる太っ腹な雑誌だ.よく知らないけど音楽専科社が出してるサブカル系っぽい雑誌で、今回の表紙は氷川きよしだった.さすが1600円もするだけあってかなり豪華な作りで、お目当ての山本君以外の特集も予想外に楽しくて1600円が惜しくなかった.


山本君は能とのコラボ.能衣装ってかっこいいんだよねえ.しかも今回『黒塚』に扮してるから鬼の面相で登場.ただ、いくらかっこいいとはいえ18Pのうち5Pの面つけたままっていうのはどうなのさ.お願い、顔見せて.
単独インタビューも通り一辺倒なものではなくかなり演技面に突っ込んでいておもしろかった.舞台が本当に好きなんだねえ.
「役をやってる方が人間として正常なんじゃないか」
「舞台やってるときって僕の中で無敵なんですよ」
「普段の自分よりずっと人間っぽいんじゃないかな」
印象に残った言葉ですね.香取君には「山本さんはいい人過ぎます.山本さんは騙されやすいです」って言われたんだって.「でもね、いい、だまされても、人が好きだから」って応えられる山本君ってすっごい強い人だよねえ.2人とも小さい頃から芸能界にいるからいろいろあるんだろうなあ.
金春流能楽師の山井綱雄氏との対談もジャンルは違えど同じ舞台人として感覚として共通する部分があるのが端々にうかがえておもしろかった.何気にインタビュアーの人がいい味出してるんだけど書いてなかったんだよね.誰がやったんだろう.
客観的な自分が絶対的に必要ってのは古田さん思い出したなあ.古田さんも舞台上で絶対に役にのめりこまない、常に自分を客観的に見てるって言ってるよね.「ダメな役者ほど客観的に見れてない」ってのは客席に座っててもわかる.超苦手な某劇団は役者がみんな役に酔ってるようにしか見えない.だからきっと苦手なんだな.

  • ただいまのBGM:ウラジミール・マラーホフ『TRUE PRINCE』