レ・ミゼラブル イン コンサート@梅田コマ

バルジャン    今井清隆
ジャベール    鹿賀丈史
コゼット     剱持たまき
マリウス     津田英佑
エポニーヌ    坂本真綾
テナルディエ   三遊亭亜郎
テナルディエの妻 瀬戸内美八
ファンテーヌ   マルシア
アンジョルラス  岡幸二郎
エポニーヌ(子) 藤井ゆりあ
ガブローシュ   局田奈都子

グランテール    伊藤俊彦
クールフェッラック 横田大明
ジョリ       坂口勝
コンブフェール   上條コウ
フイイ       角川裕明 篠原功
レーグル      大須賀ひでき
バベ        若泉亮
ブリジョン     鈴木良一
プルベール     清水拓蔵 水越友紀
モンパルナス    岡田雄一
クラクスー     大江尚毅
買入屋       浜崎真美
マテロット     浦壁多恵
ファクトリーガール 鈴木智香子 高橋真紀子
ジベロット     水谷祐紀
マダム       井上珠美
少年1       澤田祥子 村井麻友美
少年2       井上喜代子 高山京子
かつら屋      亜久里夏代

指揮:井村誠貴

午後休とってちょっくら大阪までレミコン@梅コマ初日に行ってきました.それもこれもひとえに岡アンジョのため.東京じゃチケット取れなかったんだもん.なのに大阪だと@ぴあ先行であっさりGET.つくづく東京のチケット戦争っておかしいと思う今日この頃.いい加減毎週のチケット取りに疲れたよ…


梅田コマ初体験.シアタードラマシティの上にあるのか.14列目という通路の後ろの席だったので前の人の頭も気にならないし足も伸ばせるしと大変嬉しいお席でした.オペラグラス使わなくても表情がかろうじて見られる距離も嬉しい.


さて、本日の感想.
岡アンジョ最高!!!
なんて美しいんだ!!


At the end of the dayのあたりから待ってるこっちもドキドキです.約3年ぶりの岡さんのアンジョルラスだもん.緊張するー.
津田マリウスと登場した岡さん、いやん、素敵.もうこの時点で既に岡さんしか目に入ってなかったのが、赤いベストを着て登場された時にはもう大変!!


うわー、うわー…


ウェーブがかった金髪をなびかせひときわ背の高いすらっとした立ち姿が学生達の一群で一人次元の違う世界に住んでおられました.いやでも目が行きます.そうそう、アンジョってこうだったんだよ.これがアンジョなんだよ.


しかも歌声が、もうっ!本公演の時より凄くなってない?すごい気合入ってるのが伝わってきた.ジャベールの時より若々しい声であんな風に歌い上げられたら、そりゃ誰でもついていくって.知らないうちに今回の新しい2人のアンジョの歌声に慣れていたらしく、岡アンジョのクールさと情熱の混じった歌声と演技に目からウロコでした.こころなしか学生達も岡さんに引っ張られていつもより力入ってたように見えた.いつもと同じなのかもしれないけど、そういう力入った演技が自然に受け入れられるような、そりゃあのリーダーじゃそうなるよなあって素直に納得できちゃうアンジョだった.傷心のマリウスの手を何度も握って励ますところも良かったわ〜.


これを見ちゃうとコンサートじゃ物足りない.バリケードを駆け下りたりする岡アンジョが見たいよ〜.ジャベールも素敵だけど岡さんの持つ華やかなオーラはやっぱどう考えてもアンジョ向きでしょ.まだまだ全然いける.東宝さんも考え直してくれないかしら.難を言えばあまりに岡さんのアンジョが貫禄ありすぎて、それを受ける回りの学生たちが弱すぎちゃうことか.
それから宴会シーンでは懐かしの給仕姿で登場.ニコニコと楽しそうに演じられてました.その後すぐにアンジョ姿で戻ってきてたから、こんな短時間のためにしっかり着替えてしまうあたりが岡さんらしい.


One Day MoreやEpilogueでは真綾エポと同じマイクだったので岡さんの胸より下にしかマイクがありません.それなのに上手の私の席にはEpilogueの岡さんの声がしっかりはっきり聴こえてきました.どんな声帯や.


一番の目的の岡アンジョに大満足なのでこれだけで遠征した甲斐がありました.


それからお初の鹿賀ジャベール.鹿賀さんはバルジャンよりジャベールの人だったんだ!どっしりと貫禄のあるジャベールが素晴らしかった.鹿賀さんはバルジャンしか見たことがないので、それが癖なのか特徴なのかそれとも役作りなのかわからないんだけど、譜面からちょっとずらして歌ったりリズムが少し変わったりと独特の歌い方をされていて、そうすることによって歌ではなく台詞となって飛び込んでくるところがすごい.ちゃんとメロディーがついてるのに一言一言が台詞になってるの.単純に「すげーっ」って口開けて聴いちゃった.バリケード陥落後にバルジャンと対峙するシーンでは鹿賀さんくらい重厚感溢れるジャベールの方が説得力が増す.渋くて隙のないかっこいいジャベールでした.


今井バルジャン、『Bring him home』の最後、いつ終わるんだってくらいながーく伸ばしてた.あんまり長いんで感動してたのに笑ってしまったくらい.博多で見たときよりコンサートのほうが良かった.歌に癖がないからかな.


マルシアのファンテは2回目で慣れたせいかかなり良かった.ちゃんと「I dream a dream」で歌に入っていけた.ただEpilogueはなあ、もう少し優しく歌って欲しい.津田マリウスも2回目の慣れで初回ほどギャッとは思わなかったけど、東京で見たときのほうが声があまーく響いてたように思う.この人は顔がメイク後の時代劇俳優並みに濃いので遠めで見たほうが薄まってよさげ.ただやっぱ石川マリウス見ちゃうとちょっと分が悪い.真綾エポ、やっぱり好き.でもどう頑張っても声量が足りない.声と演技と歌い方はばっちりなんであとは声量だ.剣持コゼットは高音がクリアに出るので安心.バルジャンの死の際に何度も何度も首を横に振ってる姿が健気で可愛らしい.


久しぶりの亜郎テナ.演技が制限されるコンサートのほうがいいかもね.本公演の時は見れば見るほどいやーな気分にさせられたけど今回はそれほどでもなかった.ただ駒田テナと比べると宿屋のシーンと襲撃シーンと下水道のシーンと、どれも一緒で違いがないのがどうしてもマイナス評価になってしまう.そもそも声質がテナをやるには良すぎるんだな.ダミ声テナ希望.瀬戸内さんはテナによって演技を変えてるね.さすがだ.


その他いろいろ:

  • 大阪バージョンではコーラス隊が追加されてた.コーラスの厚みが出てよかった.が、そんなことよりあそこで歌ってる人達がうらやましい.
  • スクリーンに映る公演の画像、一応キャストを満遍なく網羅してるのかなあ.坂元アンジョに山本マリウス、吉野アンジョに岡田マリウスという組み合わせだったことに今日始めて気づいた.
  • 塩田さんに比べ井村さんは落ちついたテンポでいい.塩田さんは諸刃の剣だからなあ.楽しいけど余韻がない.
  • アンコールの歌詞はなくなってた.残念.岡ジャベールがニコニコ顔で『民衆の歌』を歌ってたのに対し鹿賀ジャベールは厳しい顔つきのままってのが対照的だった.


客電がついてからも拍手がなりやまず何度も出てきてくれました.前に押し出されようとした今井さんは恐縮したように遠慮してた.続いて岡さんに向かって舞台上の人がアプローズ.


そりゃもうかっこよかったっすからね!当然ですね!