京都・奈良旅行 3日目

吉野へ

早めにホテルを出て吉野へ向かうつもりだったのに、ナビがうまく作動してくれなくて奈良市内をうろうろしちゃって結局10時くらいにしか吉野方面への道に入ることが出来なかった.慌ててコンビニでならの道路マップ買ったのにしばらくたったら正常に動き出した.なんだったんだろう.

金峯山寺

金峯山寺仁王門
蔵王堂
山道を登って大きな駐車場に到着.ここからお寺はまだ先っぽかったから車で進んでみたけど不安だったので聞いてみたら、さっきの大きな駐車場において歩くしかないんだって.暑いのに?
車を置いて坂道をてくてく登る.両端にお店が並んでるけど月曜だからかお休みのところが多かった.途中に重文の胴(かね)の鳥居があり、それを抜けてしばらくすると仁王門に到着する.でかっ.山並みが一望できてるnice viewに、涼しい風が吹き抜けて気持ちがいい.更に階段を上って境内へ.
テレビとかで見てるとやけに大きくみえたお堂前の広場(?)は意外とこじんまりとしていた.その分蔵王堂の大きさが際立つねえ.こんな山奥にどうやってってくらい大きな建物だ.拝観の受付をして中に入るとすぐに特別公開中の蔵王権現の一部が目に飛び込んできた.で、でかっ!!こりゃすげー!
早く早くと焦る気持ちを抑えて一応厨子の後ろをぐるっと一回り.役行者像や不動明王阿弥陀如来像などを見て、ようやく正面へ.秘仏金剛蔵王権現』とのご対面です.
わーわーわー.すごいなあー.おっきいなー.
真っ青な体に金色の彩色がくっきり残ってて圧倒される.細かい模様や装飾も色と供にきっちり残ってる.400年間秘仏だったということで当時のままの姿を残すことが出来てるんだろうね.それにしてもこんな三尊像見たことない.映像で見てる分にはこの色や表情や顔の大きさとか「これはアリなのか?」って不思議だったけど、実際に目の前にするとそんな疑問は吹っ飛ぶ.映像で見るとどことなく顔がマンガ風でおもしろく見えちゃってたのに、あの大きさとあの雰囲気と三体揃った迫力はまさに異次元世界.多分こんな仏像は日本中探しても他のどこにもないと思う.これは見ておくべき.この機会を逃さなくて本当に良かった.
ご本尊を見たらすっかり満足していまい、その後境内の散策をするでもなくお寺を跡にした.

吉野名物

吉野といえば桜と供に有名なのが葛.仁王門前にある和菓子屋で葛餅を買いその場で頂いた.おいしー.餡が甘すぎないのでこの暑さでもさっぱり食べられる.葛屋さんでは当然葛粉を買ってきました.買ったはいいけど作るかな….
葛うどんでちょっと遅めのお昼ご飯.さすが山の上というか、お店の中はエアコン無しでも大丈夫.下に降りると暑いんだろうなあ.

桜本坊

歩くしかないかと思って諦めてたら偶然駐車場を発見して行ってみた.宿坊にもなっているお寺らしいが、お目当ての釈迦如来坐像がどこにあるのかわからずうろうろしたものの、結局見られず仕舞い.後で大阪での展覧会へ出品中だということがわかった.そりゃ見られないのも無理はない.

如意輪寺

車でしばらく下ったところにあるお寺.道中山の上に金峯山寺蔵王堂がどっしりと聳え立っているのが見えた.やっぱ大きいわ.車でも結構時間がかかるカーブしまくりの山道なのに歩いてる人がちらほらいる.すごい.
如意輪寺は楠正成の長男・正行(まさつら)ゆかりのお寺だそうで、2人の別れの場面の銅像がありました.
受付のところに可愛い猫ちゃん発見!真っ黒で手足が白いの.後でじっくり見たらあごの先とお腹も白かった.可愛い〜.すごく人に慣れていてさんざん触りまくっても嫌がりもせずぐーぐー寝てた.名前は菊丸だったかな.「菊ちゃん」って読んでたからフルネームを忘れてしまった.
やぶ蚊と戦いながら収蔵庫を見学.仰向けになって拝む観音像が天井に描いてあり、それ専用の台がちゃんと用意してあったので寝転んで拝んできました.文殊菩薩、智賢菩薩の絵や不動明王像など、密教系らしい仏像が並んでいて楽しい.象と獅子ならどっちに乗るかって話題で、どうせならあり得ない獅子に乗りたいなあってことで文殊菩薩を取った.
でっかいトカゲを横目に多宝塔まで上る.残念ながら木が邪魔して金峯山寺は見ることが出来なかった.国宝の如意輪観音像は見ることが出来ないのね.どこかの博物館にでも委託してるかもしれないし、ここにあるのかどうかもわからなかった.

帰宅

さて、吉野から一路岐阜に向かって出発.遠い遠いと思ってた吉野だけど3時間で到着.意外と近いわね.高野山はどのくらいで行けるんだろう.行きたいなあ.