アカドクロ映画上映

サンシャインから銀座に移動して今度はアカドクロの映画鑑賞です.確か今日が初日だよね.
客席はほぼ満員.スクリーンで見るお芝居っていうのもなかなかいいじゃないですか.
今回のと同じ映像がDVD化されるのかな.
いのうえさんの意向もあるのだろう.最近の新感線は舞台の映像化に熱心で、かつ力の入れ方が尋常ではない.
カメラの数だけでなくカメラの種類、編集、映像効果と、単なる舞台の映像化の域を越えている.
ただし、この凝り方は諸刃の剣でもあって嬉しい反面寂しくもある.実際に舞台を見た者からすればもっとシンプルに舞台らしい映像を見たいという欲求も当然ある.舞台とは別物の映像としての面白さを追求するのもわかるけど、生の舞台を感じられる映像を見たい気持ちも大きい.
今回も細かいカット割りやアップの多用など映像ならではの編集になっていた.
天魔の媚薬シーンは水野美紀が綺麗なこともあってアップが効果的だったし、最後の家康にかぶっての捨之介なんかは映像ならではの処理で良かったと思う.
ただ立ち回りシーンはもっと引きの映像でカット割りも少なくして欲しかった.確かに細かくカットを割っていろんな角度から見せることに寄って実際よりもスピード感はアップしていた.でもせっかく舞台であれだけの立ち回りを連続してやっているのに、その連続性が感じられなくなってしまっていた.単純にもったいない.
映画館で上映しても大丈夫なだけのクオリティを持った映像に仕上げるには、どうしてもこういう編集になってしまわざるをえないんだろう.そういう意味では中断のない芝居の映像とは思えない仕上がりになっていてた.逆にいえば、これだけのものを生の舞台で実現してしまう新感線の役者陣やスタッフ陣も見事というしかない.
惜しむらくはこれた新国立での映像だということ.ぜひとも厚生年金での録画にしてほしかった.
白い蘭の花の演出はDVDの特典映像にでも是非入れ込んで欲しい.
アカドクロはでは水野美紀ちゃんの蘭兵衛が好きだー.