第39回『将軍、死す』

今回のタイトルからしてイマイチ興味持てないかも〜、なんて思ってたら、あら、将軍は最後の最後に出てくるだけで隊内の人間模様大フューチャー回じゃないですか.
そんなわけで今回も相変わらず非常におもしろく見ました.
でもなぜ養子解消=切腹回避になるのかがよくわからなかった.源さんの迫力におされてる間に煙にまかれてしまった感じ.だからといって周平に切腹ってのはそりゃないだろーって思うから難しいな.

連日のスタパ見学でなんだか頭の中が流山とか近藤の斬首とかそっちにシフトしちゃってて、放映中のドラマの内容がまるで過去のことのように思えてきてしまってる.
スタパの弊害だなあ…

  • 沖田が良かった.でもああいう沖田を見てるのは辛い.周平や平助の気持ちもわかる.でも「誰もがあなたのようになれるわけではない」と言われた沖田も孤独だ.剣の天才である沖田の気持ちを本当に理解できたのは斎藤だけなんだろうな.せめて土方の前くらいでは強がり言わなくてもいいのに.やけに子供っぽいのにいざとなると頑固で意地っ張りなんだ.
  • 周平君もいいね.近藤の意向に一喜一憂してる様が一生懸命で可愛い.昔は近藤のじいやのような存在だった源さんが今は周平君のじいやになってる.周平といえば、大石が何気に良くない?沖田の信頼を得てるっぽいし初登場の時ほどバカでイヤな奴には見えない.そして何よりあの超ド級の棒読みが癖になる.でもってこの2人は撮影の合間はほんとーーーに仲が良い.ずっと2人で楽しそうに喋ってたり遊んだりしてるのを見てるとぽよよーんとした気分になる.若い大河の中でも更に若いこの子達も(もちろん浅野も含め)自分の役をすごく好きで大事に大切に演じているのが伝わってくるのが嬉しい.
  • 土方さん、今回は優しい顔が多くてホッとした.ここのところ神経張り詰めてる場面が多かったからたまには休憩させてあげないとストレス溜まりすぎちゃうよ.左之助とおまさちゃんの結婚報告での突っ込みでは近藤といいコンビを見せてくれました.永倉家の玄関先で所在なげに佇んでるのも良かったけど、なんと言っても扇で風を送ってるつもりになってる寿司作りの場面が好き.ちゃんと源さん達に聞こえないように気をつけて沖田のことを気遣う様子も良かったな.沖田と土方って他の人とはちょっと違う信頼や甘えが見えてちょっと特別な感じがするね.
  • 近藤がびっくりするくらい怖い雰囲気になってた.今の近藤は「かっちゃん」って気軽に呼べないもん.谷の処分を決定する場面でも鬼の副長よりよほど鬼っぽかったよ.貫禄ついたなあ.
  • 山崎は毎回いい仕事してます.あのまっすぐでキラキラした瞳が実直な性格をよく表していかにも優秀は監察といった雰囲気です.もともと好きだったけどこの間のトークショーで山本君が語ったエピソードを聞いてから、より一層好きになりました.副長をサポートしてやってください.
  • 源さんはここのところ毎回「無くてはならない人」度がアップしてきて、このままだと本当に鳥羽伏見が辛くなりそう.
  • お寿司作りで姉さんかぶりに前掛け姿の平助が、そのあまりのはまり具合に絶対どこかの御かみさんがお手伝いに来てるのかと思ってしまった.
  • 斎藤の彫り物プレゼントは彼なりに考えた精一杯のお祝いってことなんだろう.変なところでウブなんだなあ.
  • 今井さんの慶喜公、理屈っぽくてイヤな雰囲気プンプンでいいじゃないですか.この人は舞台でも頭が良く情に薄く嫌味ぽい役がはまり役だからねえ、そういう慶喜になるんじゃないですかね.