第40回『平助の旅立ち』

冒頭の曲前だけでも物凄い情報量です.さらっと流したけど実は歴史の大きなうねりがここで全部説明されてたな.
今日は話が動いていく布石があちこちに打たれた回といったところですか.
今後の怒涛の展開を示唆していて今日もやっぱりおもしろかった.

  • 沖田
    • 本当に沖田には弱いです.一番好きなのは土方だけど一番泣かされるのは沖田.今回もずるいよー.考庵先生の往診でふすまの影に姿が見えた時にはドキッとした.「斬りますか」「一息にけりをつけちゃえばいいのに」ってあの子(多摩編から見てたらまさに“あの子”なんだよね…)が言うなんてさあ.もうね、近藤と土方と新選組のことしか頭にないんだろうな.凄い勢いで生き急いでるのが見てて辛いよ.
    • 平助とお互いに本心をさらけ出しすシーンは2人とも凄く良かった.平助が素直に心情を吐露すればするほど沖田が傷ついてるように見えた.平助もいい子なだけにそのちょっとしたすれ違いが悲しいなあって思いながら見てたけど、沖田がちゃんと自分の病気のことを伝えてたのを見て安心した.いきなりの笑顔が心臓に悪いよ、沖田君.あそこで笑顔見せるとは思わなかったからね、沖田も大人になったなあ.「がんばれ」って一言が凄く良かった.この時はちゃんと沖田が平助よりもぐんと年上のお兄ちゃんに見えた.
  • 土方
    • 「勝手にやってくれ」って今日は久しぶりにかっちゃんに呆れモードでした.ただ今回はちゃんと近藤がいたから永倉たちへの罰則についてもいつもより引き気味でいられて本人的には良かったんじゃないかしらね.近藤がこうだって言ったらそれに従えばいいんだから.伊東に関しては「幕府にたてつくつもりだ」とちゃんと本心を見抜いていた.どうしなくてはいけないのかを迷うことなく素早く決定できるところが土方の強みだね.ただそうすることによって生じる軋みを全部自分でひっかぶろうとするのが見ていて歯がゆい.源さんの「辛い立場になってしまったな」という平助への言葉を受けてのやるせない表情が今日の私的見所!
    • 土方が斎藤にスパイ命令出してました.伊東に声をかけられた後だというのに命令だけでなく本心もベラベラ喋ってるし、土方はよほど斎藤を信用してるのね.「あいつだけは死なせたくないんだ」って密に斎藤に平助ガードを頼む土方.気に入った相手には実は一番甘いんじゃないか?
    • 「お前バカだろ」相変わらずストレートに突っ込みますね.素敵です.
  • 近藤
    • あれ?先週は十分鬼っぽかったのに、今日はまた多摩のかっちゃん風味が出てきてましたね.「伊東さんはものの見事に言いくるめてくれた」って、そりゃ土方も苦労しますわ.
  • 伊東
    • 策士策に溺れるってタイプですね.まさかこの自分の誘いに断る奴がいるとは微塵も思っていなさそう.そもそも試衛館組が思想で動いていないということを見抜けなかったのかしら.最初から思想で結束しているわけではない人達に思想うんぬんを説いても無駄というもの.そこの詰めの甘さが土方にしてやられちゃう原因か.「土方なら推察できるはず」って、そこまでわかって推察した土方がどう出るかまでは予想しなかったんだろうか.で、一番不思議なのはどうして自分の首に刀を当てることが脅しになるのかがわからない.別にここで伊東に自殺されても永倉も斎藤も原田も別に痛くも痒くもないでしょ?なんで「どうぞお斬りになられては」ってならなかったんだろう.
  • 武田
    • やばい、死亡フラグ立ちすぎです.空気読めてなーいって見てるこっちがハラハラする.武田にフランス語を、伊東に英語を使わせるあたり、これからの幕府と薩長の関係を暗喩していて上手いなあ.
  • 山崎
    • 今日もまたいい仕事してました.毎回毎回お仕事お疲れさまです.他の人が何してるのかいまいちわかりづらいこの新選組の中において、確実に一番「仕事してる」感出してるのが山崎でしょう.あ、あと尾形も地味ながら堅実な仕事っぷりが気に入ってます.