東京バレエ団『白鳥の湖』@ゆうぽうと

オデット/オディール:上野水香
ジークフリード王子:ウラジミール・マラーホフ

久しぶりのバレエです.バレエ好きとはいえ白いチュチュは間抜けだと思っていたので白鳥の湖は今回をいれて3,4回しか生では見たことがありません.なので東京バレエ団の振り付けは演出が比較的一般的なのかそれとも個性的なのか、それすらわかりませんでした.
ただコールドの白鳥たちがやけにバタバタと手足を動かしてるのが目に付いた.お約束の振り付けというよりは自然界を模したような振り付けで、非常に、なんというか「鳥」っぽい.優雅というより普通に「鳥」.鳥の形態模写やったらこうなるだろうなーっていう踊り方だった.あと最近ガラ系のを見ることが多かったのでコールドの足音ってのはこんなに大きいものだったかしらってそっちにも気を取られてしまった.音楽とずれるのが気になって気になって.


さて、プリンシパルの2人です.マラーホフはちょっぴり調子が悪かったのかなあ.ソロの踊りに切れがありませんでした.どこから見ても王子様といった優雅な物腰は健在です.
上野水香はオデットよりオディール向き.オデットはぼけーっと見てしまったけどオディールは素晴らしかった.マラーホフをも圧倒するような華がある.手足が長くテクニックも申し分がない.もう少したったらキトリが見てみたい.


ようやく演目として白鳥が楽しめるようになってきた.オペラ座の『白鳥の湖』のビデオでも引っ張り出して見てみよう.