第44回『局長襲撃』

なんかもういろいろ、というより全てが辛くてたまりません.
広沢様「会津が矢面にたってしまう」――→ええ、なります…
局長「戦に負けたことはございません」――→とことん負けます…
などなどのっけから全部の台詞が突き刺さるんだもん.この後の展開を知ってるだけにウワーッと思う台詞が満載.三谷さんってばなんて意地悪なんだろう.
全編を通じてずっと低いコントラバスの低音が響いてるような、そんな錯覚に陥りました.どの場面もこれから落ちていくしかない彼らの未来を予見させ、これまでで一番辛い気持ちになった.これからは毎回こういう思いをしながら見なくちゃいけなくなりそうだ.


局長の啖呵、かっこよかったねえ.勢ぞろいしていた隊士達もあらためて自分たちの局長に惚れなおしたことでしょう.先日の伊東対談や今回の水戸藩士とのやり取りの香取君にはびっくりさせられる.源さんこと小林さんが「香取君の台詞には嘘がない」と言ってたのも納得.ちょっと前までは台詞を言わされてるって雰囲気で、近藤が自分の意見を求められた時なんか「この子はちゃんと答えられるのかしら」って心配になったぐらいなのに、いまやどうですか.頼れる局長がいるじゃないですか.
甲陽鎮撫隊の話などを聞くと実際の近藤には好戦的というか、調子に乗ってイケイケーってイメージがあるので、ドラマの戦を好まず朝敵になることを案ずる近藤というのはまたあれこれ言われそうだなと思ったけど、香取君の近藤なら言ってもおかしくないよね.


香取局長が一皮むけたと同様、山本君の土方も変わってきた.今回も終始温和な表情をしていて「仏の副長」じゃないけど、もう鬼の仮面を被らなくてすむようになってきたんだね.早く洋装姿を拝みたいけど、それは最終回が近いことをも意味するわけで.複雑な心境だ.


沖田と斎藤の関係は今後どう転がるのか楽しみ.あの2人があれだけ長く会話してるのって初めてのはず.というより斎藤ってあまり人と話してるシーン自体がない.その斎藤がわざわざ出かけるほどに沖田のことは気にかけてたわけだから、沖田が剣を握れない今斎藤はどういう行動に出るんだろう.

島田に「新選組以外に行く場所がない」と言わせてたけど、ここにいる人たちは皆同じ気持ちなんじゃないかな.新選組という組織の中でしか存在価値を見出せない、そんな不器用な男たちだからこそ愛しくてしょうがない.


来週の予告は衝撃的でした.局長が撃たれた直後にあの予告はやばいです.源さん……
最終回付近は一人で見られるかなあ.本気で辛そう.
最終回まであと5回ですよ.5回しかありません.寂しいなあ.
お正月に1話から連続して一気に見る日を作らない?>妹
計算したら約36時間強だから1日じゃ全然無理だった…1日9時間見ても4日もかかるのか!