桂吉弥のお仕事です 東京編@Spark1

山崎役でお馴染みの桂吉弥さんの独演会(でいいんだよね?)に行ってきました.落語を聞きに行くのは随分前に新宿末広亭に行って以来です.
SPARK1の前には誠の文字入りの提灯が飾ってあって迷わずにすみました.普通のスタジオっぽいところを寄席風に靴を脱いで上がると、7列くらいの雛壇ができてました.せっまー.
座布団の上にきっちきちに座って開演を待ってたら、白い帽子の方が前を通るじゃないですか.


え?源さん?


おおっ、源さんこと小林隆さんじゃないですか!
しかもその後ろにいるのは尾関こと熊面鯉さんですよ.
源さんの前にいる帽子の方はスタパで何度も拝見したNHK大河のスタッフさんとみた.



わー、ちゃんと見に来るんだ.そこここで「源さんだ」と囁く声が聞えてきた.
で、しばらくしたらその3人の前にまたも見慣れた顔が.



あ、鍬次郎だ!(←カツラなくて我ながら良くわかったものよ)
普段の姿は始めて見た!



でね、その鍬次郎の隣に途中から入ってきた人がいたの.それが周平君こと浅利陽介君でした.
ほんとこの2人って仲いいのねー.収録中からずっと2人で喋ってたけどプライベートでも十分仲良しさんでした.



そしてふと反対側をみたら、そこには谷三十郎ことまいど豊さんがいらっしゃいました.こちらもNHKのスタッフの方とおしゃべり中.
この客席の関係者比率はどうなってんだ!!(驚)



吉弥さんによると山本君(耕史君のほうね)も「行きたい」って言ってたらしいけど舞台があるから来られなかったんだって.でもあの狭さの会場に山本君が来たらちょっと大変だったかもね.


さて、吉弥さんは『親子酒』、中入後に『七段目』と2つのお話をやってくれました.
枕は新選組!撮影裏話.既出のものが多かったけど、本人の口から語られるのはいいものだね.
この大河は出演者が口を揃えて「楽しかったー」って言ってるけど吉弥さんも本当に嬉しそうに話してくれた.
「枕で新選組の話ばかりですが、いいんです!楽しかったから!」って言い切ってましたもん.


三谷さんしか知り合いがいないに決まってるのに、三谷さんってば「吉弥さん、知ってる人いる?」って最初の撮影の時(顔合わせだったかな?)に聞いたんだって.
「いるわけがない!」って吉弥さんが突っ込んでおられました.その三谷さんはお昼の回にご近所だからって自転車でいらしてたそうです.
三谷さんが客席に入ってきた時の拍手が自分が入った時の拍手より大きかったのがむかついたらしい(笑)


引っ越してきた転校生みたいな立場で、知り合いもいないし、お昼誰と食べようかなあーって、どこで食べるのかもわからないしって時に真っ先に声をかけて引っ張ってくれたのはやっぱり山本耕史その人だったそうです.三谷さんや藤原君も言ってたけど吉弥さんも舞台裏でもまさに副長のように皆をまとめて引っ張ってくれたって山本君のことを褒めてました.


撮影後に大阪に帰る時間が、ちょうど山本君と藤原竜也君が2人で姫路にロケに向かう時間と重なったらしくて、その時も山本君がスケジュールを見て「吉弥さん、一緒に行きましょう」って言ってくれて、でも撮影が終わっても「芸能界だから、口約束だけで終わりってことも多いから」って話半分期待半分で誘われたら行こうぐらいの気持ちで帰りの準備をしてたら、ちゃんと山本君が「吉弥さん、行くよ!」って声かけてくれたんだって.


例の打ち上げ香取局長の車同乗話もしてくれた.打ち上げだからって吉弥さんはスーツを着ていたらしく、みんなから「七五三のスーツ」と笑われたらしい.想像つきすぎ!
香取君も山本君も酔っ払ってるから車の中でゲラゲラ笑ってたんだって.


カツラかぶってるし監察という役柄もあって、大河に出たからといって街で声かけられたりひそひそされたりとかはまったくないんだとか.確かにカツラの影響は大きいよね.


さて、肝心の落語はというと『七段目』が凄くおもしろかった.タイトル見た時点で想像できるように仮名手本忠臣蔵の七段目がモチーフとなってます.これって多分古典落語の定番物だよね?なんか聞いたことあるんだけど.
これでも前は図書館で志ん生さんや枝雀さんの落語CD借りて聞いてたくらいには落語に興味はあるのだ.枝雀さんはCDが欲しいくらい.


まあ、そんなことより芝居大好きな若旦那がことあるごとに歌舞伎調の台詞を言うのがおかしくて.奴みたいな口ぶりがあったり赤姫っぽいのがあったりと楽しいったらない.菊之助が演じた八百屋お七にピクッと反応したりして.あの人形ぶりは素敵だったもん.
あ、あと吉弥さんは翫雀に似てるとよく言われるそうだ.そうか?
「あんな太ってへん」って、そりゃそーだ.
七段目のお軽と平右衛門のやり取りの再現は聞き惚れました.あの場面が目に浮かんだよー.歌舞伎ほど溜めて言わないから台詞がわかりやすいったら(笑)


なかなか難しいとは思うけど次は寄席で聞いてみたいなあ.