恋におちたら〜僕の成功の秘密〜

リアルな企業物じゃなくファンタジックコメディーとして見ればいいんだな.このドラマの視聴の仕方を学びました.というか、そうじゃないと「ありえねえ」と呆然としそうで.でもきっとそういうドラマじゃない(はず).


いきなりのハワイロケがとってつけたようで笑えます.スペシャル放送にふさわしいスペシャル度ってことですね.で、いきなりお母さんが死んじゃいました.展開はやっ!


企画の段階で「いまどきIT企業?」と驚いたけれど、中身を見てもっと驚いた.こんなバブリーな会社だとは!設定を10年間違ってませんか?選民思想ばりばりなのもいいけど、そういうのは身内の中だけでこっそり思っておこうよ.さすが社長だけはそういうところを上手く立ち回っていそうな雰囲気だったけれど、部下の意識レベルが低すぎ.
追い風にのってる企業ってのはこんなものなんですかね.ええなあ.
私の職場もいわゆるIT企業の端くれですが経費削減の文字が躍ってますよ.


でももっとも驚いたのは警備会社の対応です.
あんなに簡単に就職できて、しかも本来警備しなくちゃいけない時に自ら突進していくような警備員がなぜ首にならないんだ.自分の会社のビルにあんな警備員がいたらこのご時世あっという間に大問題だ.世間の人気者を抱える企業をテナントに持ちながらなんてのんびりしたビル管理なんだろう.


ラストのサイバー攻撃ってのはまあいいです.あそこまでいったらもう何でも受け止めます.
たまにEnterキーを押してるっぽい島男のキーボードさばきに注目です.冒頭映ったモニターは明らかに年代物だったけど、まあ見なかったことにしよう.島男は天才なんだな.


妹からのメールでふとわれに返った


最初から島男は才能ある訳だから
全然サクセスストーリーじゃないじゃん
おおっ、言われてみれば!
工場なんて名前だけ社長職やって自分は新聞記事にあった会社続けてたら5千万だって払えてたんじゃないの?流行のSOHOでいいわけじゃん.あれだけの才能持ってるのにネジ作ってたのか.
島男って……


まだ1話目だからか脚本と演出がかみ合ってないように思えた.演出がやり過ぎに見える.意味のないカットをいれたり、アングルに懲りすぎてたり、変なCG入れてみたり、演出の飛ばし度にみあうほど脚本が飛ばしてないもん.「ここオカシイとこですよ」「ここ見所ですよ」っていちいち支持されてるみたいで、かえってこっちの興がそがれる.役者は適材適所で良かっただけにもったいない.それとも今はああいう演出がはやりなのか.


島男は草なぎ君ありきでスタートしたキャラだね.嬉々として母親とビーチを歩く息子なんて普通はひく.でも草なぎ君だとそれが不思議じゃなく見えてくるから不思議.まあ小学生の男の子のようにはしゃいでるのはどうかと思ったのも確かだけれどね.警備員のことにしたって草なぎ君だからなんとなく納得しちゃってる部分もある.得な人だなあ.
島男.島男って癖になるね.シマオ.シマオ.いい響きだ.
辞書登録もせずいまだ「しまおとこ」と打って変換してるくらいだから今後シマオでいいか.
堤さんの社長は想像してたより全然やな感じじゃなかった.野心があってその野心に向かう自分を信じてる様子が自信に満ち溢れてて良かった.下品なところや姑息な印象がまったくない.もっと腹黒いのかと思ってた.
えっと、堤さんの秘書役の女の子がヒロインなのかな?顔のパーツがでかすぎて怖い.今カノ役の方が綺麗じゃん.彼女のドラマは複数見てるけど名前を覚えてない.でもツンとした美女系の顔が好きだ.
谷原章介和久井映見は安心.


お目当ての山本君はお調子者の魚屋さん.鉢巻したり下駄履いてたりと魚屋っぽい扮装してるけど、絶対に魚屋に見えないのはどうしたもんだ.山本君って生活感はあるのに生活感溢れるシチュエーションには馴染まないなあ.微妙に作り物っぽい顔立ちだからかアンドロイド役とかのほうが自然にはまりそう.
笑いを取るシーンで声が張っちゃうのは舞台癖かしらね.もう少し力抜いて見せてくれたほうが笑える.島男と居酒屋でぼそぼそやってるシーンが好きだった.草なぎ君とのツーショットは意外と似合ってる.でもって木村佳乃ともいかにも幼馴染みといった色気のない雰囲気が似合ってた.いかにも片思いっぽかったもん.