スズキビリーバーズ『マシーン日記』

2001年7月 本多劇場
【作・演出】松尾スズキ
宝生舞 阿部サダヲ 松尾スズキ 片桐はいり

Virginia AstleyDavid Sylvianのデュエット曲『Some Small Hope』が使われてた.懐かしい.


松尾さんの戯曲はなんでこんなに物悲しくて切ないんだろう.
ここに出てくる人物たちは、ああしたい、こうしたい、こうだったらなあって自分の欲望を口にはするけれど、結局は狭い世界に閉じ込められているというゆるい安心感の中に浸ってるだけなんだよね.
本当の自分はこうじゃないという焦りはあっても.そうでない今の現状をどうにかしたいと本気で思ってない.自分の力じゃどうにもできない状況だと勝手に仕立て上げて保証された気分になってる.
そんな4人が紡ぎだす台詞の数々が胸に痛くて、どうしようもなく切なくてたまらなくいとおしかった.