スタジオパーク ゲスト:京極夏彦

久しぶりに動く京極さんを見た.さすがにちょっと老けた?
相変わらずの着流し姿でしたが、あれって見慣れてるから特に素通りして見てたけど、初めて見る人にとっては「いったい何者!?」って不思議に感じたりするんだろうか.


映画『姑獲鳥の夏』の宣伝もかねての出演でした.あれが出たのが1994年だとか.もう10年以上も前!?
発売当時に衝撃受けたもんな〜.ミステリーの世界に没頭して頁をめくるのがもどかしかったのは島田荘司の『占星術殺人事件』以来だった.島田さんはちょっと社会派入るからエンターテイメント寄りの京極さんとはタイプが違うけど.笠井潔の『哲学者の密室』もそういう意味では没頭系の作品だった)


さてさて、京極さんの書斎に憧れない本好きはいないでしょう.あのみっちり詰まった本達には見とれるしかありません.いいなあ.
妖怪のことを楽しく語る京極さんはいつものことなのでおいといて、番組内のメッセージにあったように私も京極堂のイメージといったら芥川龍之介京極夏彦本人しかないと思ってたクチだ.憑き物落としの際の語り口は京極さんの喋り方を思い出してたもん.
1997年に日本推理小説界の主だったメンバーが集まって文士劇をやったじゃないですか.芝居の中で幽霊姿の京極さんが言う「この世に不思議な事など何もない」という台詞はやけに板についてたし、小説家のくせに説明台詞がやたら上手いんだよね.
でもまあお遊びの範囲で許容できる演技だってことは重々承知してるので、まさか映画の主演に京極さんをもってこいとかそんなアホなことは言いません.でも堤さんにはいまだ納得がいってない.うーん、堤さんって持ってるオーラがどこまでも陽性なんだよねえ.榎木津が阿部ちゃんってのもね.阿部ちゃん自身は好きだし、演技は多分榎木津に合うんだと思う.ただ“どっからどうみてもピスクドールには見えねーよ!”っていう、ただその1点だけが不満.木場修もね、もっと柔道家みたいながっちりした人を想像してたの.関口はいいとこ突いてきたと思う.映画はいまだに見るかどうか悩んでます.


久しぶりに文士劇が見たくなってビデオ類を漁ってみたけど見当たらん.早めにDVDに落としておかないと見れなくなりそうで怖い.(その後無事見つかりました.早めに処理しておこう)