第3回 桂吉弥のお仕事です。東京編 (昼・夜)

連日の疲労で行く前までは昼夜と取っちゃったことをちょっぴり後悔してたんだけど、行ってみたらアハハーって笑ってすっかりリフレッシュできました.行って良かった〜!

昼の部
紅雀
皿屋敷』吉弥
中入
花筏』吉弥

夜の部より昼の部のほうが人が多くお座布団席が一杯出てました.
お昼の部は『皿屋敷』という題名に興味があって取ってみた.幽霊のお菊さんがその美貌のためすっかり人気者になってしまって見物人でごった返すというお話です.おもしろかったー.十八という数字をそう使いますか.なるほどぅ.
花筏』は急遽大関の身代わりをしなくちゃいけなくなった太っちょ提灯貼りのお話です.


今回のマクラの1つは勘三郎襲名公演や山本君のL5Yの話も交えてチケ代の話.L5Y冒頭の「ジェイミーはも〜う〜」の一節を口ずさむ吉弥さんがいた.下座の太鼓は吉弥さんご本人が叩かれてるらしいです.驚き.
もう1つは三谷さんの電話の話.前にこの公演を見に来た三谷さんがその時聞いた「時そば」で、隣の客の真似をする男はなぜ翌日ではなくその場で挑戦しないのか?一旦家に帰るのは不自然じゃないかっていう電話がかかってきたんだって.で、それをきっかけに吉弥さんが調べてみたら、上方バージョンでは7文と8文しか持ってない男2人がまずは15文で16文のかけそばを食べることに成功し、文無しになったからその日は帰って、翌日うち1人の男が自分だけで挑戦してみて失敗するという流れになってるんだって.だから上方バージョンではちゃんと一旦家に帰る理由が論理的に説明できる.そうそう、わたしが枝雀さんの追善会で聞いたバージョンはこっちだった.上方らしく「時そば」ではなく「時うどん」でしたけど.まあ、多分吉弥さんはもともと上方と江戸の違いはご存知だったと思いますが、さすが演出もする三谷さんだけあって着眼点が凄いということで吉弥さんが感心されてました.
で、その三谷さんがらみで新選組!続編話もちょっとだけ.というか「出番なしが確定」とおっしゃってました.というのも毎回必ず足を運んでくれていた源さんこと小林隆さんからの留守電に「残念ながら仕事が入って行けません」とメッセージがあり、ついでに「○月○日に新選組の顔合わせ(?だったかな)が決まりましたが会えるといいですね」とあって、吉弥さんにはその話が来ていなかったから出ないって確信したとか.

夜の部
紅雀
『お玉牛』吉弥
中入
『高津の宿』吉弥

夜の部は『高津の宿』が一番好き.富くじに当たった庶民のあたふたっぷりがおもしろおかしく描写されていた.
吉弥さんはここが笑いどころってポイントの間の取り方が上手いね.流れがわかってても笑える.
『お玉牛』は江戸の話にはよくあるお玉ちゃんが牛になっちゃってる真っ暗闇での夜這い話.


今回のマクラはTVナビ対談話.「ちょっと休憩しましょう」というタイトル通りそれまでは優香ちゃんや藤原竜也くんみたいに休憩が必要な人が呼ばれてたけど、自分の場合は毎日が休憩のようなもんだから「たまには仕事を」ってタイトルのほうが良かったかもと謙遜されてた.
で、この時私服に困って梅田阪急のお洒落コーナーの原田さんにコーディネートしてもらった話をしてくれました.白い靴が写ってなくて残念!


夜の部には剛州さんと山本耕史くんが聞きに来てた.おっと、てことは山本君とは2日連続同じ場所にいたことになる.奇遇だ.
剛州さんは以前も一回見かけたことがあるけれど、山本君は今回始めてなんじゃないかなあ.ようやく念願かなって吉弥さんの落語が聞けたのね.どんな感想持ったんだろうなあ.
剛州さんは他の客と同じように入り口から入ってこられたけれど、さすがに山本君は楽屋口からそっと入った模様で気づいたら剛州さんの隣に座ってた.あの会場に行ったことのある人ならわかると思うけれど、入り口から入ってきて気づかないというのはありえないので.
ちょっと髪が伸びてたかな.相変わらずいつ見ても可愛い人です.