北斎展 2回目






展示替えがあったのでayaちゃんと朝一で行って来た.
朝が大の苦手なところを一念発起、ありえない頑張りで開場前に行ったというのに既に長蛇の列です.どれほど人気なんだ.
でも開演前に並んだ甲斐がありました.いきなり最後の展示室に行ってみたら晩年の肉筆画を独り占めできました!
これがお目当てという『富士越龍図』と『月みる虎図』の前にしばし佇む.
シアワセ…
今回は展示順を逆行していったので、かえって最後の肉筆画の迫力が際立ったものとして迫ってきた.
80過ぎてこの虎の表情が描ける精神構造ってどんなだろう.


肉筆画帖の笑っちゃうほどの細かさとか見てると、描いてる対象への尋常ならざる執着を感じる.顕微鏡で覗いたミクロなパートをつなぎあわせたみたいな、目にはそうは映ってないだろうっていう細かさだもん.
版画の下絵の細かさにも見入ってしまった.ayaちゃんとも言ってたんだけど、版画になると途端に面が強調されるけど、下絵は当然ながら線の世界.で、その細密なモノクロの線の世界がそれだけで想像力をどんどん刺激してくる.楽しい.
描くことがとにかく大好きだったんだろうなあ.


前回は動物達が良かったけれど、今日は美人画が目に付いた.
『雪中傘持ち美人図』の雪の表現に見惚れた.
長大判花鳥図は藍色が強烈な前期の展示の方がいいね.メトロポリタンの『神奈川沖浪裏』が無いのも寂しい.
でも後期は龍と虎が見られたからね〜.どっちも行って良かった.