里美八犬伝 前後編

原作を読んだのは良かったのかどうか…
原作と違う部分がいちいちひっかかってしまって、あれ?あれ?って思いながらみてしまった.
あの長編を4時間にまとめるために、複数の人物のエピソードを1つにまとめたり、玉梓を敵役としてわかりやすく登場させたりと、脚本の苦労の後が見えた.
ある程度の改変は必要だろうと納得したけど、八房が出ないことと、信乃が義よりも浜路大事なことは納得できん!!
あれがないと伏姫と犬の関係がわかんないし、原作の「義第一」というコンセプトが揺れ揺れになっちゃうじゃん.
そういう意味で、ドラマ化した時点で主軸を忠義ではなく恋愛に変えたことと、ヘンなおイデオロギーを投入した影響がかなり大きかった.少なくとも原作の犬士たちは「愛するものを守るために戦う」のではなく、忠義のため友のため戦ってたぞー.
浜路が死なないのとか、船虫が生まれつきの毒婦じゃないのとか、玉梓は蜘蛛じゃなくて狸だろうとか、いろいろ言うことはあるけど、雄大な景色と数々のおもしろCGとわかりやすい人物描写などエンターテイメントとして楽しいドラマでした.
この調子で真田十勇士もやってくれないものかしら.