ホテルビーナス

ホテル ビーナス [DVD]
生きるということを真面目に描いた映画だった。静かで強い力を秘めた映画だった。
どんな過去があっても、今どんな境遇にいても、生きてるってことは死んでないことではなく、能動的に生を選んでるってことなんだ。ただ存在するだけの生なんてものは無い。どんな人も生きていることから目をそらしてはいけない。自分が選んだ生から逃げることはできない。
モノトーンで描写された日々が、最後の最後でフルカラーになる。フルカラーで笑うサイの笑顔のなんと輝かしいことか。
ただなんで韓国語じゃなきゃいけないのか、それが最後までわからなかった。日本語でもいいのに。へんに知ってる役者が登場するだけに、母国語でない外国語を操ってる感が強くて集中して見てた気持ちが逸らされてしまった。
恋人を失ったチョナンが日本語を捨てたってことを言いたかったの?