ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?

シアターコクーン
【作】エドワード・オルビー 【演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
マーサ:大竹しのぶ ジョージ:段田安則 ニック:稲垣吾郎 ハネー:ともさかりえ

ぐるっと客が四方を囲む変形舞台を舞台側(いわゆる裏側?)3列目で観劇.
戯曲がなあ、予想はしていたものの予想通りに苦手なタイプのものだった.
私は友達がひくほど物の考え方がストレートかつ合理的なので、ああいう上がったり下がったりぶつかったりと忙しい感情の起伏についていけません.
ただでさえメンドクサイ人間関係をよくまあわざわざ複雑な方へ面倒なほうへと持っていくなあって、そのエネルギーにあてられっぱなしの2時間半だった.
ところどころ抜き出せば洒落た台詞や考えさせられる台詞があって、そういう言い回しはさすが洋物って感心すするんだけどね.
15分、10分の休憩あっての3時間だったから、この際休憩無しの2時間半でもよかったのに.休憩に入ることで気持ちがリセットしてしまうのであの戯曲には休憩無しのほうがあっているように思えた.
事前情報無しでいったからすっかり演出家を忘れてた.休憩時間に気になってチェックしたら、あらケラさんでしたか.てっきり鈴木由美あたりかと.
役者陣はというと、段田さん大竹さんは心配なし.ともさか、嫌いだけど演技的に文句ないんだよね.吾郎ちゃんはあの3人の中に入ってまあまあ健闘してたと思う.素の天然っぽいところが台詞にうまくいかされてたし.ただ段田さんといい吾郎ちゃんといい男性陣に色気が無い.私はこの2人にまったくエロスを感じないので、それがまた戯曲をわからなくさせてくれた.女性陣のほうがフェロモンでてたなあ.