橋を渡ったら泣け@シアターコクーン

作:土田英生 演出:生瀬勝久
大倉孝二 奥菜恵 八嶋智人 小松和重 鈴木浩介 岩佐真悠子 六角精児 戸田恵子

朝っぱらから大人計画チケ取り作戦に参戦してたので、眠気に襲われチケ代無駄にするのをかなり本気で恐れてたけどまったく杞憂に終わりました。
本が面白かったのと好きな役者揃いのためまったく飽きることなく2時間20分楽しませてもらいました。
主要キャストしか記憶に無かったので小松さん登場でびっくり。戸田さんと夫婦だっていうんで二度びっくり。あらまあ。
生瀬さんの演出だってのはあちこちテレビで見たので覚えてたけど、土田さんの脚本だってことは家に帰ってチラシ見直すまで忘れてた。
土田さんの本でMONOの再演だったのか。そっかそっか。言われてみればでっかい設定の中のちっちゃな集団のちっちゃな日常を描いているあたりまさに土田節じゃないですか。
途中の裁判のシーンや連鎖する支配欲などの痛々しい場面が続き、これじゃダメだって佐田山が出て行き、その後当然のように荒廃した世界を見せられると身構えてたのはすっかり長塚節に毒されてるからか。
右往左往しても最後は上手いところに落ち着くものなのかもね。無理は続かない、と。
役者としての我が強くない分MONOで見たほうがあの栗田さんの裁判場面とかもっともっと嫌な気分になっただろうなー。
今回は大倉君や奥菜恵、八嶋さん、戸田さんといった強烈な個性を持ったキャストが多かったので、どことなく常にファンタジックな色が漂っていて、それで少し安心して傍観者でいることができた。
「顔が綺麗だから」「可愛いから」と自画自賛満載な台詞も奥菜恵に言われれば「だろうねえ」と素直に納得。大倉君との凸凹コンビが可愛くて可愛くて、。
八嶋さんのキャラにびっくりしすぎて思わずアンケートに書いてしまった。八嶋さんがやってるくらいだからもっと裏のあるイヤな奴だと思ったら、ちょっとバカだけど純粋でいい奴だったんだもん。超意外なキャスティングだった。
小松さんは客演だと真面目に芝居しますねえ。ラストにほんのちょっとだけサモアリ風な小松さんが顔を出してた。


本日の目撃:手塚里美 高橋ひとみ