グリング『吸血鬼』@青山円形劇場
2度目のグリング.現実の世界だと思って見ていたものが突如幻の世界だったとわかった驚き.菊池の想像が時に強引過ぎたのはそのせいかと最後に納得した.全て自分の都合の良いように論理展開していくのはどうなの?男本位の考え方で気持ちわる!って思いながら見てたってことは、まんまと脚本家の狙いにはまってたってことか.
ちんどん屋トリオや兄夫婦が割と軽いタッチの芝居をしてたのに対し、主役2人が固い芝居をしてたのが気になった.グリングがそういうカラーの劇団(?)ということもあるのだと思うけれど今時珍しい優等生の芝居って感じで台詞が変に浮いちゃってた印象.脚本がどちらかといえば日常に即した生活感に溢れたものだっただけに、言い方はあれだけどもう少しだらしない芝居でも良かったかなって思った.