Dr.パルナサスの鏡

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様式美な映画でした.道具立てがしっかりしてるので、あるよね〜そうだよね〜って流れに乗っていける映画でした.その設定だったらそのキャラだよねっていうのが最初から最後までブレない.説話的おとぎ話的な部分もあり、その世界の美術が現代ロンドンにそのまま溶け込んでる面白さが一番印象に強い.
一見博士かわいそうって思うんだけど、最後まで見ると結局悪魔との人をコマにした遊びを永遠に楽しんでるだけじゃんって気にも.知らず知らず巻き込まれた周囲の人間こそいい迷惑.すごい力で一撃くらうんだもん.
ヒース・レジャーの亡き後、3人の男優が協力したというエピソードばかりが取り上げられててそれ以外の情報といえば監督がテリー・ギリアムだってこと意外なんもなかったので、この天使のように綺麗でキュートな女の子は誰?とか、トム・ウェイツってあのトム・ウェイツって見終わってから知りたいことがあれこれと.
3人の男優の切り替わりはストーリー上何にも問題がないので今となっては変化しないバージョンが想像できない.ただ一緒に見たHさんと共に不満だったのはパート分け.ジョニーは撮影が1,2日間しかなかったってどこかで聞いたのであれしかしょうがなかったんだろうけど、ジュード・ロウコリン・ファレルは逆じゃダメだったのかな.3つ目はジュード・ロウで見たかった.