Alice in Wonderland

http://www.disney.co.jp/movies/alice/index2.html
3Dは吹き替えで見たかったのでまずは字幕で通常版を。
アリスということでつい無意識にディズニーのような明るい映像を予想してたので始まってからの画面の暗さに途中でハッとした。そうだそうだ、これティム・バートンだった。
冒頭は結構ゆるーいのでなんだか眠くなる。3Dでワッとかアッとかやってると大丈夫なのかな。大人になったアリスという設定は吉か凶かと半信半疑で見に行ったけど、女の子の自立物語がわりと真面目に描かれてて原作アリスに比べると至極まっとうなストーリーだった。
衣装やメイク、CGで表現されたセットなどの美術がすばらしい!!キュートでかつ毒を含んだ世界観と、そこにぴったりはまる役者陣がいて、ファンタジーなんてそれだけで成功じゃないかな。赤の女王の周囲にはびこるずる賢い大人たちや、一見優しげに見えても赤の女王との血のつながりを感じざるをえない白の女王とか、動物たちのloyaltyや優しさとか、全体としてはざっくりとした展開の中にディテイルがニュアンス的に隠れてて、わかりやすい上に発見の楽しさがある作品でだった。
アリスの額から波うつロングヘアーが小さいころ憧れたお姫様の髪型そのもので、こういうの現実に存在するんだわーって映画見てる間ずーっと感心してた。それが一番印象的だったとは。
ジョニーは特殊メイクが凄過ぎて顔だけ見てると誰が誰やら。とはいえ目だけであらゆる感情を表現できるのは流石だわ。ジョニーとヘレナはエキセントリックな役を自然にこなしちゃうのでティムの映画には欠かせないんだろうなー。