日本美術のヴィーナス@出光美術館

http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/schedule/201003.html
たまたま有楽町にいたのでふらっと寄ってみた。
楽しいのは江戸時代の肉筆画です。
鎌倉時代普賢菩薩騎象図。普賢菩薩法華経で女人成仏を説いてるらしく、だから女性っぽい表現が多いのねと納得。色っぽいのよねえ。
勝川春潮の蛍狩美人図は「者思へば沢の蛍の我が身より あくがれいづる魂かとぞみる」という和泉式部の歌が元だとか。蛍の美人図=和泉式部か。インプット。
安田雷州の夏姿美人図。洋風画だけあって衣装にちゃんと陰影がついている。こういう表現をされると陰影のない線だけの日本画の特徴がかえってよくわかる。この美人さんの顔が顔を作った芝翫さんにそっくり。ああいう顔は美人だったのだな。
鳥分斎栄之の「蚊帳美人図」はすらっとした頭身に細面のお顔が玉さんそっくり。美人にもいろいろね。
見かけるわりによくわかっていなかった江口の君、西行法師を助けてくれた普賢菩薩だったのね。
石橋図は文殊菩薩。騎牛吹笛美人図は用明天皇が見初めたという山路の笛。
喜多川歌麿の「娘と童子図」は醍醐寺にある国宝の詞梨帝母像がモチーフだとか。
後半は上村松園から始まる明治〜昭和にかけての日本画美人図。うーんまだあんまり興味がわかないな。