三国志の子孫達

帰省中にたまった録画番組を消化する.BSでやってた『地球に好奇心 三国志の子孫を探せ』を興味深く見た.諸葛孔明の子孫の村が発見されたってのは前にテレビで見た.中国の観光局がその村をゴールに三国志ロードといった観光開発を企画し、その根拠を求めて孫権の子孫の村だの曹操の子孫の村だのを調査する行程を追ったドキュメンタリー.

何に驚いたって、子孫かどうかの決め手が家譜と呼ばれるいわゆる家系図だけだったこと.それだけですか!?家系図なんていくらでも捏造可能じゃん.家系図を辿って先祖に孫権やら曹操の名前があれば「決定!!」って、さすが中国.おおらかというかなんというか.中国じゃ家譜ってのは100%信用のおけるものなんでしょうか.

他にも、とある伝説の瓜畑の位置を巡って2つの場所が対立した際、調査団の一員が絶対こっちだってそこに建つ石碑の銘を根拠に力説してたんだけど「その石碑は誰が建てたんですか?」という問いに自信満々に「私です」と答えてた.そんなアホな.

番組内では劉備玄徳の子孫だけが怪しいてことでお墨付きがもらえなかったけど、孫権曹操の子孫は確定となっていた.でもね、家譜以外に証明するものがないんだよー.第51代目子孫とか言ってるけどホントかねえ.三国時代っつったら3世紀でしょ.その頃からの家系図が残ってると考える方が無茶じゃないかしら.でも中国って記録文化っぽいから意外と残った文書をあてにできるのかなあ.