萩家の三姉妹@世田谷パブリックシアター

【作・演出】永井愛
渡辺えり子 南谷朝子 岡本易代 片岡弘貴 酒向芳 大鷹明良 大西多摩恵 土屋良太 坂本岳大 杉山明子 小山萌子 藤夏子

さて次は急いで三軒茶屋へ向かい二兎社の『萩家の三姉妹』を世田谷パブリックシアターで見た.開始30分くらいが眠くて眠くて、多分5分くらい寝てたね.さっきまでいた人がいつの間にかいなくなってて全然知らない人が舞台にいた時の驚きときたら.うわっ、私寝てましたか…

その後はいたって快調.やっぱり永井愛はおもしろいなあ.今まで見た中で外れがないってのはすごいことだ.前のご婦人はハンカチで涙拭くくらい笑ってた.さすがにそこまで笑えはしなかったけど台詞の応酬がとにかくおもしろい.よくまあこんな台詞が出てくるなあっていつもながら感心してしまった.役者陣も渡辺えり子を筆頭に粒ぞろいで問題なし.最初終演時間9時50分ってのを見てギョッとしたのに、全然長く感じなかった.むしろあっという間に終わってしまった.ただ最後がねえ、決断しないまま終わっちゃうの.尻切れトンボみたいですわりが悪い.見てるほうに判断を委ねられる作品って実はかなり苦手だ.きっちり落とし前つけて終わって欲しいのに、こういう宙ぶらりんで終わる作品って世の中には結構多くて、あまり物事を考えたくない私のような人にはそれが辛い.結局次女と三女はどういう決断を下したんだろう.次女は夫と子供を捨ててプリンスのところへ行けたんだろうか.ちゃんと自分で幕を下ろして出ていったふーちゃんと違いこの次女にそういうことが出来るとは思えないんだけどなー.三女にしても何をやっても長続きしない子が東京に出た途端何かできるわけがないじゃないってどうしても思っちゃう.なんとなく1年後も2年後も何やかやありつつも3人であの家に集まってる気がしてならない.

今日は最前列に名前は覚えてないけどご高齢ながら大活躍中の女性舞台装置デザイナー(でいいのか?舞台のセットを手がける人)がいた.)