Piper『スリー・テナーズ』@スペースゼロ

【作・演出】後藤ひろひと
後藤ひろひと 川下大洋 山内圭哉 原田修一 竹下宏太郎 楠見薫 大路恵美 内場勝則

久しぶりのPiper本公演、大王はきっと余計なことを考えずに自分達が楽しめるような脚本を書いたのかなあって思った.ホセ中村といい今回といいPiper以外で見る大王の脚本とは一味違うストレートなお話だった.

生まれてこのかた、一度も屋敷の外に出たことがなく「大事な命令は歌で」と教え込まれた三兄弟をPiperの三人が演じえてた.そんなわけで、ことあるごとにで歌声が披露されていた.Piper3人とも歌が上手いのはホセ中村で十分知ってたのに、今回改めて上手さに感激.特に大王がいい、オペラの一節熱唱してた.えーっと、あれは確か『アンタッチャブル』で印象的に使われてた『道化師』の一曲だった.声がいいから響く響く.冗談抜きに一度ミュージカルに出てみたらいかがですかね.でも大王、ああいうの嫌いそうだなあ.Docこと川下大洋氏も大王に負けず劣らず美声の持ち主.そして山内さんは美形.あ、意味が違うか.三人三様の魅力が活きたお芝居だった.楠見さんも歌が上手いのね〜.竹下さんは大王に使われるといつもこういう嫌な役になっちゃうけど、ご本人的にどうなんだろう.『人間風車』のインタビューでこの手の奴は一番嫌いと言ってたから気になる.そうはいっても、既にPiper準レギュラー的扱いになってるから相性がいいんだろうなあ.