クエンティン・タランティーノ『キル・ビル』

うかうかしてるうちに公開終了になりそうだったので慌てて行ってきました.
タランティーノ、好きなことだけやったでしょ.もうもう呆気に取られました.ここまで趣味全開だと言うことないっす.何から何までおかしすぎ.仁侠映画のお約束をあますとこなく盛り込んだ映画でした.いまどき日本人でもこんなのコントでしかやれないよっ!
デビルマン風作画のやけに気合の入ったアニメが延々続きいい加減呆れてきたところで、派手に血を撒き散らしながら手や足や首が飛び散るスプラッターなチャンバラ開始.天井に張り付いて隠れてみたり二刀流やカンフーもどきや階段落ちやら、とりあえず思いつく限りのネタが盛り込んであり、おかげでなっがいたらありゃしない.ここでその音楽流しますかってくらいかっこよい音楽と画面のミスマッチがまた笑えるの.チャンバラのあまりの長さに頭が麻痺してきたところで、いきなり一面雪景色の日本庭園が現れた時には笑いの沸点に達してしまい我慢するのに必死.一人で見てたら絶対爆笑してたわ.ここでまたユマ・サーマンルーシー・リューがヘンテコな日本語台詞を言うもんだからたまらん.これ、日本語わかんない人にはしぶーい決め台詞に聞こえるんだろーか.日本庭園、白無垢着物、鹿威し、生け垣とオブジェを見ただけでもお腹いっぱい.そこに梶芽衣子の『恨み節』が流れた日にゃどうしろっていうんですか.我慢に我慢をかさねてたきたけど、ルーシー・リューの最期でとうとう我慢しきれずプッと噴出してしまった.あのカッパ仕様はなんですか.残酷とか言う前に単純に変!おかしすぎでしょう!
予告を見る限り来年のVol2も凄いことになってます.異次元の日本が登場したVol.1に続きVol.2では異次元中国が登場するっぽいっすよ.