テニスン『イノック・アーデン』

しばらく前に読んだテニスン『イノック・アーデン』.もはや記憶も定かでないくらい昔に買ってはみたものの、その散文詩の形態がなじめずずーっとほっておいてしまった.でも冒頭部を乗り切ったらあとはぐんぐん読み進むことができ、正直最後は泣けました.うう、美しく悲しい話じゃないですか.いかにもイギリスっぽい風景描写が印象的な優しい物語でした.散文詩というからには本来は言語の響きを楽しむべきなんだろうけど、さすがにそこまではできません.