土曜フォーラム 日本の宝から世界の宝へ〜世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」

ここのところ特集が続いている紀伊山地.前々から高野山には是非行きたいと思ってたから好都合とばかりに出来るだけ特集番組は見ることにしてる.高野山ってどこから行くにも遠いんだよねえ.陸の孤島っていうか.それと車で行くにはどの程度の混雑&道幅があるのかがわからないところも待ったをかける原因だったりする.今でも生きたお寺だからかなり整備はされているとは思うんだけど、やっぱり日帰りは無理っぽいな.
前回の特集でも今回でも同じく世界遺産に登録されているスペインの巡礼道との比較がされていた.前回黛まどかが語っていたけど、スペインの巡礼道を歩いた時に周囲の草花やら風景やらを楽しんでいたら「あなたは余所見をしすぎ.道草しないでひたすら歩いて早く目的地に到着しなきゃ」みたいなことを言われたんだって.そこが日本の参詣道とは大きく違う.キリスト教徒にとっての巡礼というのは歩くことではなく巡礼地へ行くことが100%の目的となっているのに対し、日本の参詣というのは「歩くこと」そのものが目的でもある.周囲の木々のざわめきを聞いてみたり、水の流れに耳を澄ましてみたり、そういった参詣道を囲む自然の中に身をおくことそのものが意味を持つというのは日本の宗教観独特の行為なのかもしれない.