ラジオ朗読 山本耕史

先週の予告とは違い島崎藤村『夜明け前』でした.相変わらず朗読後の一言コメントがおもしろい.

えー、本は読んだ方が良いです.はい.あのぉ、いつか、あのぉ、いろんな人と、いろんな話ができます.えー、僕は、最近、あまり、人と話せません(笑)

吹き出しました.
そして即座に脳裏に堺さんやオダジョーくんの姿が浮かび、そして「ドラえもんしか知らねえもん」とすねた山本君を思い出しました.

さて、島崎藤村です.私は読んだことはありません.が、高校の遠足(?)で妻籠と馬籠に行ったので小説の舞台はやけにはっきり想像できました.『夜明け前』って時代の夜明けという意味だったのか.この時期に「新選組」とか「尽忠報国」とか山本君に読ませるなんてNHKも憎い.
本人は「朗読はすごく苦手」と言っていたけれど、あの独特な声はかなり武器になると思う.


高校〜大学時代にかけての最も本を読んだ時代に日本文学は見事なまでに無視してたから、今でも日本文学の代表作って読んでいないのが多い.今はどちらかというと日本文学に凝ってるけど、古事記とか今昔物語とか平家物語とか古典文学にいっちゃったから相変わらず明治以降の日本近代文学には手付かずのまま.漱石さえあればあとはいらないって思ってるとこもあるしなあ.
藤村かあ、うーん、ダメだ.多分やっぱり読まない.