Broadway Gala Concert 2005

Act1Act2
序曲 オーディション
ニューヨーク・ニューヨーク
(ON THE TOWN)
ALL CAST There's No Business
Like Show Business
(Annie Get Your Gun)
All Cast
ニューヨーク・ニューヨーク
(ON THE TOWN)
成瀬こうき All That Jazz
(CHICAGO)
真琴つばさ
Tonight
(WEST SIDE STORY)
純名りさ
別所哲也
This Is a Moment
(JEKYLL&HYDE)
岡幸二郎
It Doesn't Mean a Thing
(SWING!)
玉野和紀 I'll Never Fall In Love Again
(Promises, Promises)
香寿たつき
鈴木綜馬
Gethsemane
(Gesus Christ Superstar)
岡幸二郎 Cabaret
(CABARET)
真矢みき
Seasons Of Love
(RENT)
山本耕史 People
(Funny Girl)
鳳蘭
Unusual Way
(Nine)
純名りさ Master of the House
(Les Miserables)
斎藤晴彦
I Still Believe
(Miss Saigon)
久野綾希子
島田歌穂
Stars
(Les Miserables)
鈴木綜馬
Don't Cry For Me Argentina
(Evita)
幸寿たつき On My Own
(Les Miserables)
島田歌穂
Everything Coming Up Roses
(GYPSY)
鳳蘭 Maria
(West Side Story)
別所哲也
    Memory
(Cats)
久野綾希子
    Applause
(Applause)
All Cast


詳しい感想はまた後ほどということにして……



VIVA!岡幸二郎
Brava!島田歌穂

やっぱねえー、この2人が最高でした.輝いてました.
明日はこの2人がいないってのが寂しい.


歌はもちろんですが、今日の見所の一つはなんといって岡さんの衣装でしょう.モリクミさんに素で勝てるのはこの人しかおりません.
一体全体どんな奇抜な格好で登場してくれるかワクワクと待ってましたが、さすが岡さん、期待を裏切りませんでしたよ!!

  • 【1着目】

オープニングから扇のような和風のワンポイント(というよりもっとでかい)がついたスーツで登場しツカミは上々.

  • 【2着目】

ゲッセマネは遠目からは赤っぽく見えるピカピカ光る上下に首周りに黒いフワフワがついた衣装で岡さんにしては普通?

  • 【3着目】

Act2のOPの衣装が超好みでした.あれは背が高いからこその衣装だよね.薄緑の細身ラインのジャケット(黒ボタンのダブルだったと思う)に濃紫のプリーツたっぷりで一見ロングスカートにも見えるワイドパンツ.この姿で登場した途端、隣のけいちゃんと思わず目を見合わせて笑ってしまった.これぞ私たちが求める岡さんです.素敵〜!

  • 【4着目】

そして『This Is a Moment』の伯爵衣装にも思わず笑いが.岡さんらし過ぎて笑うっつーの.いや、嬉しいんですよ.
悦に入った岡さんが容易に想像できすぎてさ.あれ着ててめっちゃ嬉しいんだろうなー.
あのロングコートというかマント? あれは最高ですね.しかも宝塚ばりのロングブーツの似合うことったら.

  • 【5着目】

最後は普通の黒いスーツで落ち着いた大人の男をアピール(ほんとか?)
計5回の衣装替えで大満足でした.これお昼の部もまた違った衣装だったのかしら.


もちろん衣装だけじゃないっすよ.歌はもう今更言うまでもないし.
ゲッセマネもジギハイも圧巻でした.震えました.
特に『This Is a Moment』は好きなので岡さんの声で聴けて嬉しかった.
早くジャベールが見たい〜.早く早く!
Stars、鈴木さんも良かったけどやっぱり岡さんで聴きたいです.


そして歌穂さん.
久しぶりに聴いた『On My Own』は思わず泣きそうになった.最近BSの番組でも歌穂さんのこの曲が聴けたけど生は全然違う.
なんかさ、どうしても歌穂さんのエポの舞台を思い出しちゃうんだもん.白いドレスで歌ってる歌穂さんにエポの衣装を着けた姿がオーバーラップして、あの後ろにレミゼのセットが見えてきちゃった.
新エポ4人には文句がなくてすぐに馴染んだつもりだったけど、歌穂さん聴いちゃうとね、やっぱりね.全然違うんだもん.
一つ一つの歌詞に思いがぎっしり詰まっててたまりませんでした.
5月のスペシャルは岡さんのアンジョ含め本気で毎日見たいです.
あ、なにげに歌穂さんも一杯衣装変えて、髪型変えて楽しませてくれました.


そしてお目当ての1人山本君.
『RENT』の仲間がかけつけて本人が凄く楽しそうなのが伝わってきた.大好きなRENTの歌を仲間と一緒に歌えるのが本当に嬉しそうで、良かったね〜ってこっちまでニコニコしちゃった.『Seasons Of Love』を1人で歌うのってどうなのかしらって思っていたので、ああやって大勢で歌ってくれてよかった.でももう少し山本君のソロパートが多くても…って思うのは贅沢ですか.よくよく考えたら『4K』の石井さんは1人でがっつり歌ってたじゃん.あれもありだよな.
インタビューでは相変わらずとぼけたことを言ってて会場の笑いを誘ってました.
OPもEndingも仲良しの別所さんが隣だったから、たまに2人で顔見合わせて笑いあってました.


もう1人のお目当て別所さん.
太ったな……
いや、そんなことじゃなくて、純名さんとの『Tonight』、すっごい良かったじゃないですか.『Maria』は正直あともう少しって思っちゃったけど『Tonight』の方は良かったですね〜.バルとは全然違う発声でびっくりした.『Nine』見たいんだけどなー、どうしよっかなー.初演の評判がめちゃくちゃ良かったから気になってたけど、今度は別所さんだっていうんだから見ておくべきか…


あとはですね、鳳蘭さんですね.美輪様と同じようなステージを支配する力を感じました.

【追記】

日本のミュージカルは宝塚OBの再就職場所か?と思わず言いたくなるほどの宝塚率の多い公演だった.
宝塚女優はスタイルもいいし舞台での華もあるし、そういうところは魅力的だとは思う.が、いかんせん歌が微妙な人が多すぎる.今回みたいに主に歌だけを聴かせるようなコンサートでは純粋に歌が上手い人を聴きたいと思ってしまった.鳳蘭さんほど表現力や支配力があれば歌唱力なんてどうでもいいんだけどね(鳳さんはお上手ですが).

フジ主催ということで牧原アナウンサーが司会を担当していたけれど、これが最悪.段取り悪いし気のきいたコメントの一つもできないし、ああいう場にまったくもってそぐわない野暮ったさが浮き彫りになってました.まあキャストの皆さんがそれを補うくらい茶目っけのあるコメントを出してくれたのが救いでしたね.岡さんが司会すればよかったのに.あの人そういうの異常に上手いと思うよ.

あ、入り口に三谷さんからのお花が並んでました.山本君にはもちろん、堀内敬子さんと久野さんにも来てました.寡聞にして知らないのですが三谷さんとはどこでつながりがあるんでしょう?別所にも来てたかな.記憶があやふや.

■ACT1

  • 【1】ニューヨーク・ニューヨーク(ON THE TOWN)/ALL CAST

ALL CASTが勢揃い.中心はもちろん鳳蘭さん.男性では斎藤さんだったか岡さんだったか記憶に無し.岡さんは裾あたりに扇の模様がついた和風テイストのジャケットをお召しでした.
手に手に歌詞カードを持っての歌だったけれど、歌詞をほとんど覚えてないどころかメロディーすらやばめだったのが山本君.「歌えねー」って苦笑い状態で、隣の別所さんに笑われてた.
別所さんとは本当に仲が良さげで、お互いたまに顔を見合わせてはニコーッて嬉しそうに笑ってるの.なついてるなー.

物凄いスタイルと頭の小ささだけが印象に残る.歌は……うーん……

2人とも薄紫で統一した衣装で登場.良かったです.素敵なマリアとトニーでした.純名さんの声はあまり得意ではないのだけれどこの歌にはあってたし別所さんとの息もぴったり.別所さんはこんな声も出るのね〜って驚くくらい艶のある甘い声でした.
インタビューで「そろそろトニーの出来ない歳になってしまって」とおっしゃってましたがとんでもない!まだまだいけます.というか歳より体重のほうが気になるんですけど大丈夫かしら.

  • 【4】It Doesn't Mean a Thins(SWING!)/玉野和紀

6人の女性ダンサーを引き連れてのタップです.
リズム音痴からすればタップが踏めるというだけで尊敬です.
なんであんなことができるんだろう.

ワインレッドの光るスーツ、首元には黒いフワフワ(あれは何だったんだろう.羽?毛皮?レース?遠目ではわからなかった)のついた衣装で登場.
噂には聴いていたけれど物凄く難易度の高そうな曲ですね.
だんだん盛り上がっていく曲調にこっちもドキドキしました.「ジーザス…」は映画のイメージから音楽が苦手っぽいので敬遠してたけれど、ちゃんと聴いてみたくなりました.
「朝の10時半から歌う曲じゃない」とおっしゃってましたが、確かにあのテンションは朝向きではない.
歌詞が歌詞なだけに「家で練習できない」とも.「怪しい人だと思われる」って、相変わらず滑らかなトークでお客を和ます岡さんでした.

岡さんと玉野さんのインタビューのさなか、ステージ上では着々とバンドのセッティングが行われていました.岡さんの後に歌う人はきついだろうなーって思ったので、全然傾向の違うロックミュージカルを持ってきたのは正解だと思います.
プログラムには「Seasons of Love」となってたけれど実際にはその前に「What You Own」を途中からはデュエット(って言っていいのかしら?)で歌ってくれた.
「Seasons Of Love」はいい曲だね〜.1人で歌い上げる曲も大好きだけれど、こういうハーモニーの美しさを聴かせる曲が最近とみに聴きたくてしょうがないのでキャストが揃って歌ってくれて嬉しかった.
そう、この曲は初演のキャストの皆さんが集まって一緒に歌ってくれたの.山本君が声をかけたらしい.
RENTの曲を歌う山本君は本当に嬉しそうで、もう表情からして違う.嬉しくてしょうがないんだなーってのが伝わってきて、見てるこっちまで楽しい気分になった.

NINEから1曲.これだけ取り出しても良くわからなかった.NINE、見てみようかしら.

こんな歌あった?って言ってけいちゃんを驚かせてしまった.ごめん、全然覚えてない.キムの歌は「命をあげよう」(だっけ?)しか記憶にないんだもん.でも今回聴いたらすごーい良い曲でした.
歌う人が違うからか……?
もう一度聴きたいなあ.

ドレス姿は素敵でしたがこの方も歌は微妙でした.

  • 【10】Everything Coming Up Roses(GYPSY)/鳳蘭

目の覚めるようなピンクのドレスに水色のファーでご登場.存在感がはんぱじゃない.
さすがというしかありません.圧倒しますねー.
こういうオーラを持った方は好きです.
麻実れいさんもそうですが、宝塚にはたまにこういう方がいるので侮れません.

■ACT2

  • 【1】オーディション

趣旨が良くわかっていなかったのですが、なにやらブロードウェイレッスンを賭けてのオーディションの最終先行をやるとのこと.1人1分の持ち時間でアピールタイムがありました.
まあ、それはおいといて…(正直言いまして言及するほどの物ではなかった)
OPにいかにも悦子先生振り付けっていうダンスが披露されました.
紅天狗のブロードウェイもどきの振り付けを思い出してる私も私ですが.
ニーズにあった物をきっちり提供できるというのは素晴らしいことですよ.

  • 【2】There's No Business Like Show Business(Annie Get Your Gun)/ALL Cast真っ先に目に飛び込んで来た岡さんの衣装を見て隣のけいちゃんと思わず目を見合わせて吹き出してしまった.

やってくれました.素敵(既に目がハート)
薄い色のダブルのショートジャケットにワインレッドのプリーツ多用のワイドパンツというあの衣装はかなり好きです.背が高い彼だからこそ許される衣装でしょう.着こなしてしまうあたりがさすが岡さん.
そして相変わらず歌詞がさっぱりな山本君にも笑いました.っていうか、お前歌う気ないだろう(笑)
別所さんとの仲良しこよしぶりも相変わらずです.だから、もう一度マリウスやってくれればいいのに…

ウェスタン風な衣装がスタイルの良さを一層際立たせてました.宝塚を止めてまだ日が浅いせいか、他の人に比べてまだどことなく男役をひきずってるっぽいですね.パフォーマンスがかっこいい.
ただ、この方も歌が微妙でした.残念.
宝塚時代に「ウェストサイドストーリー」をやったということですが、もしかして私が見たのはこの人なのかなあ.何組かもトップが誰かもわからないまま見たからはっきりとはわからないけど、時期的にそんな気がする.

岡さんの出番が早すぎる.なぜだ!もったいないじゃん!
プログラムの「時が来た」というタイトルを見て「この曲知らない」と言ったらまたまたけいちゃんに呆れられた.ジギハイを見ていないので「This is a Moment」と書いてくれないとわかんないよ!(怒)←八つ当たり
ロングコートをひきずって登場した岡さん.それだけでも笑えるのに中身はもっと凄かった.
どこの伯爵様ですか?
ロングブーツがここまで似合っていいのでしょうか.
ファンの期待を裏切らないいでたちに脱帽です.どうみてもコンサート衣装というよりコスプレ衣装なのにかっこいいんだもん.ここまできたらドレス姿も披露してもらいたかったくらいだ(タナボタ行ったけいちゃんによると今回も女装姿てんこ盛りだったようで.行けば良かった…)
肝心の歌のほうもさすがでした.改めて岡さんの歌に惚れ直しました.
今更言うことでもないですが、あの声がね、声が好き!いい声〜(うっとり)
しかも声量も凄いし絶対に外さない安定感.でもやっぱり一番は声です.
今回のレミゼはそんな岡さんのジャベールとアンジョが聴ける二度おいしい公演です.
チケットを!チケットをくれ〜!

最後にアドリブでキスされて本気でうろたえる香寿さんが可愛かった.大人の雰囲気の2人が可愛らしい曲を歌っているギャップがより可愛らしさをアピールしてた.ただ鈴木さんが「オヤジ臭い」(byけいちゃん)というのは同感.

衣装がいまいちじゃありませんでした?上から見るとすごく太って見えたの.
1階から見れば大丈夫だったのかなあ.
歌に関しては翌日のシルビアさんが凄すぎたので同じ歌を選択したのはちょっと損だったかも.

  • 【7】People(Funny Girl)/鳳蘭

単に歌うというだけでなく、歌でお芝居のできる方ですね.
シャンソンを聴いてみたくなりました.

  • 【8】Master of the House(Les Miserables)/斎藤春彦

斎藤さんは初演からのテナ役者で、駒田さんがやるまでは私の中ではテナといえば斎藤さんでした.
この歌を1人で、しかもタキシード姿で歌うのは無理があると思う.
会場が手拍子で盛り上げてはいたものの、やりづらそうだったなあ.
レミキャスト一杯いるんだから適当に出てきて歌ってあげればいいのにと思ってしまった.この歌ならぶっつけ本番だっていけるでしょ?
あとテンポが遅い.最近のテンポに慣れてしまったせいかなあ.昔はこんなゆっくりしたテンポだった?
「この曲を選んだ理由は?」とそれぞれの役者が聞かれていて、斎藤さんは「選ぶも何もこの曲しかないので」と答えて会場の笑いを誘ってました.

鈴木さんの復活ジャベールです.でも聴いた記憶がない.村井ジャベばっかり選んでたからなあ.
良いお声なんですが、フレーズがぶつ切りに聴こえてくるのは何故でしょう.鈴木さんの癖?

久しぶりに聞く歌穂さんの生「On My Own」です.ドキドキしながら待っちゃった.
素晴らしかったです.胸が一杯.泣きそうになりました.
やはり私にとって世界一のエポニーヌは歌穂さんです.

音域が少し低かったのかな.Tonightは良かったけれどMariaはいまいち.

誰もが知ってる名曲.久野さんの歌い方も癖が強いよね.四季の特徴?
上品で知的な女性といった雰囲気が漂う素敵な方です.

  • 【14】Applause(APPLAUSE)/ALL CAST

あっという間にエンディング.
これだけの豪華キャストを集めたのだからもう少しガラならではのお遊びコーナーが欲しかった.
忙しい人ばかりだけれどプロなんだもん.
世界バレエフェスのガラを見た私からすれば、世界のトップダンサーが厳しいスケジュールをやりくりしてやったことをこの人たちが出来ないとは言わせない(断言)
バレエフェスのガラは凄いからね.超一流ダンサーの本気のお遊びが見られるからね.
そういうのを是非いつかやって欲しいものです.
そのためにはフジテレビに主催なんかやらせちゃいけないと思う.
まだ東宝あたりが企画した方がミュージカルファンが本当に喜ぶ物を出してきそう.