リンダリンダDVD

新しいPC(会社支給)の設定を始めたらNWまわりがもう本当にどうしようもない状態になって、今やログインすら出来ない状況になってしまった.
アカウントロックってあんた…
向こうから拒絶するなら(←ものすごく都合よい勘違い)行ってやるもんかとふてくされて今日は午前中休みだと勝手に決めて昨日4時までかかって副音声を聴きました.


とりあえず1回聴いた感想.
私が最も頻繁に見る&聴く舞台映像は新感線物なので、どうしても比較してしまうのはご容赦を.


副音声は思ったより芝居のアレコレを語ってくれていて、役者の演技を見直したくなりました.
普段聴きなれているのがもっぱら新感線なので、あまりの違いに驚いた.
真面目だー.真面目に演劇論とか脚本の意味とか語ってるよー.
新感線はネタ暴露と笑いどころ探しに一生懸命だからな.


映像

リンダは7台のカメラを使って撮ったそうです.うん、このくらいが舞台を見るにはちょうどいい.
最近の新感線の懲りすぎ映像(あそこはカメラ13台、しかもクレーン駆使くらいは平気でやる)は好きじゃない.舞台だってのにアップ多用、カット割り多すぎで見たい場所が映ってないことが多くてフラストレーションがたまるんだもん.『天保』とか『アテルイ』くらいまでは良かったのに『阿修羅』で何かが狂った.(あ、そういや『アカドクロ』は久しぶりに良かったな)
リンダは舞台としての意味を残しておいてくれる映像だったので満足です.


副音声

  • 鴻上さんは他人の恋愛話が好きらしい.

天保』の時も二言目には「ひでちゃんはいい恋愛してるのかなあ」「彼女は(この場合は沢口靖子嬢に対して)いい恋愛をしてるのかなあ」って呟いてたけれど、恋愛のない生活がありえないタイプの人なんだろうか.


  • 役者の遊びがあまり好きではない鴻上さん

すごく意外だった.それでよく成志さんや京さんを使ってたなあ.『天保』時にいのうえさんと鈴木裕美との中間に自分を位置付けてた理由がようやくわかった.
役者仲間を客にわからないように笑わせてる山本君がダメ出しされてたもん.新感線なんてそれしかないといっても過言でないくらい役者同士で遊んでるから「そっか、あれはダメなことだったんだ」って客である私がハッとしましたよ.
「客と共有できない笑い」「客席に巨大な?が浮かぶ」って言ってるけど、その「巨大な?」を楽しめちゃう、というより心待ちにしてるのは私だけじゃないと思う.そういう芝居の筋を離れたお遊びが大好きなのでそれにダメを出されるのはちょっと寂しい.もちろん鴻上さんのようなテイストの芝居だから期待しちゃうんであって、そうじゃなきゃ「無し」だとうのも十分理解してます.むしろほとんどの芝居では「無し」だと思うし、実際やってるところもあまり見ない.でも鴻上さんの芝居では「アリ」だと思うんだけどな…


  • 鴻上さんとは笑いのセンスが違うっぽい

珍しく山本君が説明してることはすぐに理解できたのに、それがわからない鴻上さんがわからなかった.山本君が言ってる笑いのツボってすごくわかりやすいじゃん.鴻上さんがおもしろいと思うことはどうやら私がおもしろいと思うこととはずれてるらしい.


  • 実は松岡君が一番大人?

3人の話を聞いて得た印象です.山本君はいたずらっ子モード爆発だったし、鴻上さんはマイペース過ぎて話をまとめようなんて思っちゃいないし、そんな中、とりとめのない話をちゃんと軌道にのせようとしてたのが松岡君って感じでした.松岡君はすごく真面目で頭の回転が速いって印象.可愛らしい人ですね.で、山本君がそんな松岡君のことをめーっちゃくちゃ気に入ってるのが伝わってきた.山本君、松岡君のことすごい好きでしょ.


この人は知れば知るほど、話を聞けば聞くほど面白い.
他に類を見ないタイプです.本当に珍しい.でも本人はそこのところ全然わかっていなさそう.
だから周りに面白がれていじられちゃうんだよ.
毒舌キャラが好きなので、途中でへたれずに毒舌を貫いて欲しかった.
なりきれないところがまだまだ甘い.鴻上さんがまた上手いタイミングで止めるんだ.負けちゃいかんよ.