嗤う伊右衛門

嗤う伊右衛門 [DVD]

嗤う伊右衛門 [DVD]

原作が大好きなので見るのを躊躇していた作品です.唐沢寿明小雪というのがどうにも私が原作から得たイメージと違うから、下手に見てしまって印象が着いちゃうのがイヤだったから.でもまあ、そんな心配する必要はなかったみたいです.だいたいラスト違うよね?随分前に読んだから忘れてしまってるけれど、映画のラストではなかったはず.伊右衛門が「初めて嗤う」ことに意味があったラストじゃなかったかしら.手元にあるから探せばいいのか.映画を見たおかげでまた原作が読みたくなった.
原作はとにかく胸に来てしばらくあの世界に浸ってしまうくらい良かった.京極さんの作品の中でも1,2位を争うくらい好きだった.切なくて切なくてすごい恋愛小説だと思ったのに、映画にはそれがなかったなー.後半はまだしも前半がどうにも間延びしてテンポが悪かった.
小雪、実は嫌いです.顔が嫌い.でもこの映画は良かった.お岩にあってた.唐沢さんも想像してたよりはずっと伊右衛門にはまってた.